3月19日>中国5日目

西安滞在

 古城 ⇒ 碑林 ⇒ 西安空港 ⇒ 成都

昨日もそうであったが、夜明け近く(6:45)になると、ホテル前の広場に三々五々老人が集まり、体操を始める。最初は手だけ動かし、続いて上半身へ、序序に全身運動となり、最後は太極拳を始める。
今日は10名位が2つのグループをつくってやっている。
 
彼らはいまストレッチの最中です。

 
彼らは本格的に太極拳やっている。

 
元がないので、ホテルのフロントで2万円兌換する。
レイトは21.155円/元とちょっと円安?それとも兌換手数料が高い?
 
朝食7:30、ホテル発9:00。今日は「西安碑林博物館」脇にある「城壁」に登った後、昨日行った陝西省歴史博物館にある「碑林」を見ます。
 

 

西安城の和平門

西安の中心街を囲んでいる明代造営の城壁。
解放後、ほとんどの都市の城壁は撤去されたが、西安だけはほぼ完全に残っている。
城壁は高さ12m、底部の幅15〜18mで東西南北に城門を持ち、濠が囲んでいる。
 
「西安碑林博物館」入口前の駐車場に車を止めて、歩いて城壁に向う。
 
途中に土産物店がたくさん並んでいる。ここでも拓本を売っている。
「XIAN CITY WALL」と城壁に大書されている前を通り、さらに進むと、入口がある。

 
さらにさらに進むと前方に階段があり、これを上ると城壁の上に出る。
もちろんこの狭い通路にもしっかり店があり、拓本を売っている。
 
面白い絵画的な拓本があったので、8枚購入。全部で100元(2,100円)
<李白詩、開帝詩竹、松鶴図、魁皇点斗、米?四屏4枚>
 
上に上がる。ここでも売り子が待ってましたとばかり、寄ってくる。
 
城壁の上は肌寒い。早々に記念写真撮って、退散した。
 

 碑 林

北宋王朝の哲宗が唐代の石碑の散逸を恐れて一ヶ所に集めたのが始まりである。
現在は、清代に設立された「歴史陳列」、「碑林」、「石刻芸術」の3部門からなり、3000点以上の文物が収蔵されている。またここでは、博物館の職員による拓本づくりが行われており、これがお土産として売られている。
入場し、右側から入る。

通路の先に南方特有のトンガリ屋根の建物が見える。見上げると「碑林」の銘板が金色に光っている。

 
この建物の真ん中に巨大な碑が立っている。
余程のものと思われるが、いったい何なのか訊くのを忘れた。
  西安碑林の説明板
 
中は薄暗いが、そこにぎっしりと整然と石碑が格納されている。拓本作りも見ることが出来る。
私は2枚買った。@ 関帝詩竹 80元(1,680円) A平安富貴図 50元(1,050円)

ここは間違いなく本物です。目の前で作っているからです。
また、ここで買ったものは「碑林」の証明印が押されている。

大雁塔や今日、城壁で買った拓本が偽物であることがはっきりした。
ニセモノも拓本には違いないが、ニセモノは本物に基づいて彫刻し、ニセの碑で作るのだと言う。

 
ニセモノとホンモノの見分け方を教えてもらった。
ニセモノはホンモノに比べて綺麗で、キズが少ない。
 
帰ってからホテルで二つを比べてみたが、まったくその通りであった。

また、ここに収納されている碑の拓本集があったので買った。
「西安碑林の書」A4版450頁がなんと30元(630円)だった。
本が安いのには驚いた。日本ではこの程度の本は2000〜3000円はする。

 
帰り道には石刻芸術が陳列されている。
 

 
昼食をホテルで食べ、次の目的地「成都」への飛行機に乗るべく出発。
途中、高速道路の料金徴収所
西安の飛行場でお世話になった崔さんと記念写真
 
ロビーで書画を書いている男女がいる。女性はボタンの墨絵であった。
   
しばらく見ていたが、男性が書いていた書が日本人の歌人「阿部仲麻呂」の和歌だったので、その場でこれを購入した。値段は120元。彼の名前は「楊順来」さん。名刺は持っていなかったが、隣の女性が名刺をくれた。
 
姓が同じ「楊さん」ですから兄弟か、夫婦かもしれません?
名刺もらうとき、書の作者の写真をかろうじて撮影できた。
ボケボケ写真だからよく解りませんね(^レ^;

 

和歌は

   

天の原
ふりさけ見れば春日なる
三笠の山に
出でし月かも

 

写真の劉君の後ろにいる女性が、
私が書を見ていたら、立ち寄ってきて、日本語で話しかけられた。
彼女は西安市政府の通訳「李小燕」さんで、時々日本へ行くとのこと(名刺をいただいた)

 
書道経験者の奥さんに見せたが、自分の好みではなさそうで、「ふーーん」と言っただけでした(^レ^;
 

 
搭乗手続き完了。
この搭乗券の裏面に昨日、陝西省の歓迎宴で食べた餃子専門店「徳発長餃子館」の広告がある。
そこにはこんなキャッチフレーズが書いてある。

<宴文宴友餃子宴>
<長憶長安徳発長>

 
14:50発のプロペラ機で、一路「成都」まで1500kmをひとっとび(^O^)
 
欧米人の団体客も多数乗り、ほぼ満席状態であった。
中国西北航空のスチュアーデスは笑顔が可愛いかった。サービスも良かった。
 
パイロットの技術も優れており、離陸・着陸ともに非常に静かでであった。
アンケート用紙には最高の讃辞を贈った。「快適飛行」などと腹にもないことを書いてしまった。
 

 
成都に近づいた頃、下を見ると黄色い斑点が広がっていた。
劉君に聞くと、「菜の花畑」だという。あまりの造形美に必死でカメラを回した。
次のファイルはWindowsフォトストーリー3を使って、18枚の写真をビデオファイルにしたものです。
菜の花  音なし版長さ1分30秒、サイズ964KB)  菜の花 音あり版(長さ1分30秒、サイズ1.38MB) 
但し、写真サイズが320X240なので画面が大きいと画像がぼやけます 。
 
重くて、ファイルが開かない場合は次のGIFアニメをご覧ください。
動かないときは更新ボタンを押してください。
最初からスタートします。
   
無事着陸しました。劉君もほっとしています。

 
空港には3人の出迎えがあり、名刺を交換する。
四川省科技交流中心の部長工程師「楊洪」さん(左写真の中央にいる青いコート着た男性)
四川省国際人材交流協会の女性2名(右写真の右から2人目と3人目の女性)
(右が副主任の侯建平さん、赤いマフラーが主管の傅颺フーヤンさん)
主管のフーヤンさんのヤンは多分、文字化けします(この字は風偏に易と書く)
 
今日は小雨まじりの肌寒い天気です。
実は昨日までは晴れていたが、今日から5日間ほど雨が降るとのこと。ついてない!!

ホテルまでの約1時間を市内見物をを兼ねて、車中より街を見る。
道路のデコボコは西安や北京より少なく、滑らかである。
ただ、建設途中の道路や建物(マンションなど)も多く、発展を強く感じた。
北京や西安より活気がある。

ホテルは「外賓招待所」となっているが、実は「成都科学技術大学」の学内にある宿舎であった。
中に入ってみて、やはり施設の不備が感じられが、タオルや洗面用具は準備されていた。

 
少し休憩し、夕食を食べるため出かける。中国はどこへ行っても同じような街並みである。
 
ここがレストランの麻婆豆腐の本家本元「陳ばあさんの豆腐店」で、「陳麻婆豆腐」です。

 
店内はこんな感じです。不思議なことにどんな店に入っても必ず「書の額」があります。

四川省科技交流中心の楊洪部長が手をあげて挨拶してくれます。

彼はとてもひょうきんで、冗談の好きな男です。
もちろん日本には何度も行っており、日本語も堪能です。

白酒には蓋が付いていなかったので、杯をかぶせておどけました。

 
本物の麻婆豆腐を楽しみました。昨夜の餃子といい、ついつい食べ過ぎてしまう。

 
ホテルは暖房もなく、たいへん寒い。布団をかぶって寝たが、夜中、腹具合が悪くなり、3度トイレへ。下痢気味か(^レ^;まいった!!持ってきた、百草丸を3錠のむ。

 

部屋には度の強い「白酒」の小瓶が1本置いてあったが、もちろん飲む気はありません。
銘柄は「文君酒」です。

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