8月のたんぼ  後編:収穫

8月の田んぼは色づく前後の輝きがあります。
「色の変化」を
じて下さい。

一面緑の絨毯が上から順に黄色に変わっていく様は
自然の神秘としか言いようもありません。
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98年は25日あたりから関東地区以北の雲行きが悪くなり、東北地方に未曾有の大雨を降らしました。福島県那珂川の決壊で多くの家屋が浸水、流失し、死者も多数出たようです。

99年もお天気では従来の気象観測が当てはまらないような異例な天気となった。それは、台風とまでは言えないあまり発達していない「弱い熱帯性低気圧」が九州・四国地方に集中豪雨を降らせ甚大な被害が出ました。1日で1年分の大雨が降ったからです。

気象庁は気象用語としての「弱い熱帯性低気圧」を誤解を招かないよう「弱い」を取って単に「熱帯性低気圧」と変更し、油断せず、十分注意するよううながしました。

収穫期の穀倉地帯を襲った集中豪雨は米の出来高に影響を及ぼすことでしょう。
幸いにも我が知多地方は好天に恵まれ嘘のように平穏な日々でした。

98年、やっと米作りのビッグイベント「稲刈り」を記録できました。
それでは、収穫編、たっぷりお楽しみ下さい。

3段田んぼのうち下段1面は終わっていた(広さ約300u)
  

怪しげな雲行きです。雨で稲が濡れれば刈り取りできません。
朝早くから収穫準備です。

隅部は機械で刈り取り出来ないので手で刈ります。
小さな田んぼでも「とうちゃんかあちゃん」だけでは
全部を手刈りは大変です。どうしても機械が頼りです。
  

機械を中段の田んぼに運びます。田んぼが小さいので面倒です。

周りを道路と家で囲まれた田んぼの刈り取りは大変です。
  

かなりくたびれているがこの機械は「稲刈り」と「脱穀」を同時にやってしまう優れもの「コンバイン」です。
籾(モミ:脱穀した米)は袋に自動的に詰められます。(昔、この袋を南京袋と呼んでいました)
  

中段の刈り取りが完了しました。(約1時間)機械を更に上の田んぼに運びます。
  

上段の刈り取りが完了します。(約1時間)

手刈りの穂をコンバインで脱穀します。
朝9時から始まった収穫は後片付けを入れて丁度、昼に終わりました。
  

田んぼの大きさは中段400u(27m×15m)、
上段300u(20m×15m)の2面約700u(約200坪)

稲の林に住んでいた生き物が住家を奪われ大慌て!。
でも、心配御無用!。また来年会いましょう!。
かえる バッタ
 
3段田んぼ約1反
(約1000u:300坪)
の刈り入れが済みました。
お疲れさまでした。
早速、モモとナナが探索です。
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98年の天候は米作りにはよくなかったようです。農水省は全国平均が100を切り「99」と発表しました。
5年ぶりのこの結果は東海地方はほぼ平年並みでしたが穀倉地帯「東北」「北陸」地域が低温と日照不足で平年作を大幅に下回ったためでした。

99年は全国的には天候に恵まれ、2年ぶりの豊作が期待できます。
昨年、不作の東北・北海道が大豊作となり、全国平均を押し上げたため作況指数は「やや良」の「103」確実です。
しかし、大雨続きの九州・四国地方は「平年並みの99」又は「やや不良の98」でした。

詳しくは新聞報道を参照下さい(中日新聞)>戻るにはブラウズの戻りボタンを押して下さい 。1998年度   1999年度

最後に5月から8月までの4ヶ月間のお天気をまとめてみました。
5〜8月の天気
 
 

97年は残念にも収穫を記録できませんでした。
以下はその悔しい思いを綴った記念すべき夫婦喧嘩の一幕です。残すわがままをお許し下さい。

1997年8月30日土曜日は仕事の都合で休みではなかった。
よりによってこの日が大切な収穫の日とは思いませんでした!!

思いもかけないアクシデントを知ったのは30日の夜遅く帰宅したときでした。
田んぼに稲がないのです。
その夜はかなりの夫婦喧嘩がYOHKAI家に起こりました。

男:目の前で収穫しているのに何故それを撮らずボーと見ておったのか!
ばかもん

女:ばかもんとはなによ、そんなもの撮るように頼まれてはいません!

男:頼まなくても分かっているだろうが。俺がインターネットに連載していることを。

女:そんなこといわれてもビデオの使い方知らないもん??

男:まいった!!

てなことでこの勝負、女の勝ち。
男は憤懣やるかたない気持ちの持っていきようもなく、やけ酒を飲みながら
神さん(かみさん)を怨むのでした

ヤケクソの替え歌を一曲
お船に
帆掛けてシュラシュシュシュ>>たんぼに穂欠けてシュラシュシュシュ

そういえば、このたんぼは毎年収穫が早い、早場米だった。
(一般的には9月半ば過ぎが多い)
来年こそ有終の美を飾ろう。と、男は固く心に誓うのでありました。

以上、97年の回顧録を終わります。

9月の田んぼ