8月のたんぼ 中編:実り

8月の田んぼは色づく前後の輝きがあります。「色の変化」をじて下さい
一面緑の絨毯が上から順に黄色に変わっていく様は自然の神秘としか言いようもありません。

変化の様子をGIFアニメにしました
ゆっくりお楽しみ下さい(125KB)
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今年は稲刈りが早い。
多分、8月の終わりになるでしょう。

蜜を求めてやってきた
ミツバチ

稲の花

   
 

色づき始めた稲穂

   
カエルも大きくなりました

さて、
田んぼをよく見るとその中に白く枯れたような穂が点々と見られます。田んぼ全体ではかなりの量です。 昨年は見られなかった現象です。どうしたのでしょう??お百姓さんに聞いてみました。

「これは穂の出始めにイナギッチョが茎の揚水を吸い取ってしまい、穂に栄養が回らなくなったから」スズメの被害はネットでほぼ完璧に防いだが、小さなイナゴまでは防げないようです。

ただ、イナゴをイナギッチョと言われたとき、なぜかホッとするものを感じました。
そういえば子供の頃イナギッチョをとって、炒って(フライパンで焼く)、砂糖と溜りで味付けし、食べたものでした。

ただ幸いにして病気はでていないようです。
稲の病気といえば
稲熱病(いもち病)が有名です。

 

「ある種の不完全菌の寄生によって起り、比較的多湿低温の年に多く発生、我が国の稲作で最も被害が大きい。
イネのあらゆる部分が侵されるが、発生部位の相違により、葉いもち・穂首いもち・節いもち・苗いもちなどがある」
>広辞苑(岩波書店)より

このあたりは温暖な気候のため例年ほとんど発生しませんが、一部地域では6月の大雨と低温で発生したようです。さきほどのイナギッチョのお百姓さんによればこのあたりでは「紋枯れ」という病がときどき出るとのこと。

これは、根の近くの軸(茎)に菌がつき、斑点模様がでて枯れていく病気だそうです。
ただ話を伺っているとこれも稲熱病の一種ではないかなと思いました。

ちょっと一服!お茶にしましょう!

こんなもの見つけました。稲の穂をうまく細工して仕掛けは絶妙です。
   

収穫の時期はもうすぐです。パンパンの稲穂に「豊作」の予感がします。
   

スズメ脅しももうすぐ御役御免になります。

収穫直前の田んぼ。収穫直前の稲は穂の重さに耐えかね、たわわに揺れています。
黄金の輝き


8月の田んぼ 後編:収穫