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<2014年1月> |
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
祝賀と言えば、昨年、東京五輪の開催が決まり祝賀ムード一色となった。 ところで、ムード(雰囲気)ほど恐ろしいものはない。ナチスしかり、大日本帝国しかりである。 崇高な理想を持つも、いつしかムードに流され理想から逸脱してしまう。逸脱に気がついても最早留まる事が出来ない。なぜなら熱狂化したムードはそれを打ち消そうとするムードを押し潰すからである。
「もの言えぬ雰囲気」、これを繰り返すのが我が日本であり、脱原発に切り替えたドイツやイランの化学兵器使用に軍事制裁を与えようとしたアメリカの立ち止まりはどちらも国民の良きムードであった。 |
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私は新生組織「原子力規制委員会」はよくやっていると思う。 施設が規制委のものであれば立地調査や運転管理のためのデータを自ら収集できるが、原子力発電所は電力会社の所有物である。運転は電力会社が仕事として日常管理されていなくてはならない。ところがそれが出来ていないのが現状だ。規制委の最大の仕事は原発施設の日常管理が確実に行われるよう電力会社の管理体制を点検指導することだと思う。 電力会社がやらないからといって、自分がシャシャリ出てしまえば電力組織は成り立たない。規制委は出来の悪い我が子でもじっと耐えて一人前にする義務と責任があるのである。 |
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5年使ったデスクトップPC(WinXP)のHDDが突然止まった。 しかし、頼みのXPデスクトップが使えなくなって本当に困った。コンパチブルPCのディスプレーは12.5ワイドとは言うもののデスクトップの代用にはならない。そこで、急きょDellに相談。Win7プロなら仮想XPモードのプリインストールバージョンがあるとのサポートあり。 かくして今年はWin8とWin7の2台のパソコンを購入こととなり、出費は久方ぶりの20万円超えとなった。 |
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<2014年2月> |
我慢ならん!
官庁は一方で民間企業を締付け、一方で官庁企業(公益法人)を緩めている。官庁族は自分たちの天下り先の会計制度を緩くして組織運営し易くできるよう着々と布石を打っている。 |
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何度も言うが、日本が世界でも稀に見る”地震大国”であることを忘れてはいけない。 |
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阿倍首相の「原発技術は放棄しない」発言は当然のことであり、理解できる。
自民党は原発を作った責任を果たすべく、廃炉にむけて粛々と行動すべきである。 |
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<2014年3月> |
昨年末、政府は東京電力福島第一原発事故の復興指針で、被ばく線量の測定方法を従来の空間線量を基にした推定から個人に線量計を携帯させて実測する方法に見直そうとした。 このような話を聞くたびに、なんともやるせない気持ちになる。 このあたりの行き違いは日本社会では日常的なものになっているように思う。
山本五十六ではないが、”やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ”である。 第1段階−習う準備をさせる 第2段階−作業を説明する 第3段階−やらせてみる 第4段階−教えたあとを見る そして、最終的に ”相手が覚えていないのは自分が教えなかったのだ” と、指導者としての責任を問う。 型通りの説明で、相手が理解したかどうかの確認(教えたあとを見る>データ取りの実施状況)こともなく、でたらめな結果を満足そうに眺めているようでは話にならない。これが企業ならとっくに倒産している。 |
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<2014年4月> |
脱原発の声も中だるみ気味である。 そのような状況にあって、住環境と住民の安全と安心を確保することがいかに困難なことであるか! ところが、IAEAを筆頭に原子力ムラの住人は「福島の事故はとても軽いもので心配には当たらない」などと気休めの言葉で被災者をごまかしているように思う。 そのことを忘れ、現実の平穏さに乗じて、原子力を肯定する輩がゾロゾロと闇から這い出してきた。 原子力ムラがいまやるべきことは、
「のど元過ぎて熱さを忘れる」原子力ムラと、「人の噂も七十五日」の被災地が原子力の恐ろしさを薄めつつある。いま、非常に危険な状況にあると思う。 事故など問題が発生すれば報道するが、何も起こらなければ進展状況など無関心無報道、これでは困る。その結果が順行状態偽装や問題隠蔽体質となっていく。絶えず進捗状況を監視し、研究成果に関心を持ち、管理者や研究者の意欲を駆り立てて欲しい。 よい事例として、足尾銅山の鉱毒事件と闘った政治家「田中正造」の活動報道がある。 |
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<2014年5月> |
電力会社は北海道ならずとも原発停止後の苦しい電力供給体制についつい愚痴が出てしまうようである。 すなわち、北電広報の発言「天候で出力が変わる太陽光や風力発電の割合が増えると、火力などによる調整能力を超えて安定供給できなくなる」という脅し文句である。 わが町では老朽化した火力発電所の跡地にメガソーラーを建設した。そこを見学した折、所長は太陽光だの風力だのという天候に左右される再生可能な自然エネルギーでは安定的に電力を供給するための調整ができないと、 手作りの電力需給バランス解説模型を使って、とうとうとできない理由をまくしたてた。このくだりは、電力会社共通のマニュアルでもあるかのごとく、一字一句変わりないほどであった。 そして最も適した発電方式は原発以外にないとも言い切り、脱原発活動を無責任と批判した。
彼は福島の原発事故をどのように理解しているのだろうか? このような過酷事故を起こさない方法をなんとしても開発しなくては!とは、思わないのか? |
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<2014年6月> |
核廃棄物の最終処分場問題
原発を運転すれば必ずありがたくない”おまけ”「核のゴミ」がついてくる。 これらの汚染物質を人智で無害化できる技術はまだ確立していない。
我が国は世界でも有数の地震大国である。プレートが幾重にも重なり合って100年とか、1000年とか、一万年とかのサイクルで巨大地震が発生している。国は小さいが、日本は”地震の巣窟”なのである。 水や空気を介して、地球全体の生態系が危険にさらされることになる。 日本で作った核の廃棄物であるから日本で責任もって処理すればよい。などと、安易に考えるべきではない。処理を失敗すれば、その被害は地球規模に派生するということを肝に銘ずべきである。 |
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<2014年7月> |
核燃料サイクル施設への協力を名目とする青森県25市町村への寄付を電力業界が2013年度で打ち切る方針に基づいて、青森県は2014年度から5年間総額24億5千万円の拠出を決定。 少子高齢化が進むなか、農業、林業、漁業などを主体とする自治体では住民生活の環境整備費用を調達することがますます困難となる。かくして人口密度の低い地域には事故が起きても大きな問題にはならないということで危険な施設が建設されることとなり、その見返りに危険手当として、様々な名目で応分の金が提供される。 この金は危険施設を作った者が、生命保険・地震保険・自動車保険などの保険のように地域の振興のために供与しているが、一般の保険と異なるのは事故が起きた時、保険金を受け取るのは保険金を払った施設所有者だけではなく、被災自治体(住民)にも適用される。 つまり、保険会社(保険金の徴収)と被保険者(受取人:自治体)が一緒という何ともおかしな構図なのである。残念ながらこの構図は日本だけではなく、世界中どこの国も同じようである。いと可笑し! |
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<2014年8月> |
福島原発作業員のつぶやきにひとこと
1年前の新聞報道で気になって引きずっていることがある。 その記事とは不定期連載の「ふくしま作業員日誌」というもので、内容は福島第1の事故原発で働いている作業者のつぶやきを拾い集めたもののように理解していた。 その時の作業員日誌「お盆ぐらいは休ませて」は何が気に入ったのかウエブサイトでは盛り上がっていたが、なぜかその前の日誌「政治家の視察大迷惑」はまったく反応がなかった。 どちらも核心をついた叫びのように思うが、一般人の反応は小さな情に流されたものに反響していた。 盆休みであろうが幕の内であろうが休むわけにはいかないのである。 浅はかな情は不要である。 |
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<2014年9月> |
福島県は「原発事故と子供の甲状腺がんとの因果関係を認めない」とのことであるが、この言い分には到底納得できない。しかし、これを別の考え方で考察すると 理解できなくもない。 @ 国策として進めてきた原発はすなわち、福島県の県策でもある。 かくして、健康被害が出た時は”気をつけなかった住民が悪い”ということになるのである。 愚かな国民とそれがもたらした愚かな政治が最悪の結幕をもたらした。大いなる教訓とすべきである。 |
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<2014年10月> |
なんじゃもんじゅ
機構内部には一つずつの問題点についてPDCAがあり、その展開方法について5W1Hで明確化しているとは思うが、今までの実績があまりにひどいので抽象的な表現だけでは納得しがたい。
朝日新聞はいずこへ! 朝日新聞と言えば、我が家はなぜか親父が朝日新聞を読んでいた。子供の頃から朝日新聞が毎日配達されており、今でも大工の親父が作った箪笥の抽斗を開けると、朝日新聞が敷いてあるのを見つけ懐かしく思う。親父が病気がちで収入が不安定なことから、母はありとあらゆる出稼ぎをやっていた。 特に記憶に残っているのは、港湾工事の飯場作業だ!荒くれ職人を相手に彼らの食事を作る仕事だった。幸い母は料理が得意で、みんなからとても気に入れられていた。 もう一つは、現在「転車台」として保存されている貨車を反転させる操作場があった辺り(当時は「ごようち」と母は呼んでいた。多分明治天皇ゆかりの地「御用地」と言う意味ではと思う)で、野菜作りをした。母はこの当時からありとあらゆる野菜を作っており、認知症でボケてしまった今でも野菜の名前はスラスラと10以上出てくる。飯場の仕事は手伝えないが「ごようち」での野菜作りは良く手伝った。
子供心にも家計を助けなければいけないという思いで毎日生活していた。
家計の足しにして欲しい一心で始めた新聞配達であったが、お陰で郵便局からは地理案内に長けているということで声が掛かり、3年間年賀状の配達も行った。 確かどこかに保管してあるはずと、朝日新聞の体たらくを嘆きながら、図らずも思い出した賞状を探しまわった。出てきました(●^o^●)57年前の日付が黒い墨で書かれており、紛れもなく私宛のものだ。
しかし、改めて賞状を良く見ると中に「従業員」とか「業務」とか「勤続」とかの文字があった。これが表彰状の意味で、朝日新聞社は当時中学生だった私を雇用したのであった。私はアルバイトのつもりでいたが実はそうではなかった。ただ、新聞少年は当時、日常的だったかも知れない。
高校時代もズット朝日新聞を購読していたが、1959年9月の伊勢湾台風で借家が倒壊し、九死に一生を得て家族は全員助かった。一念発起した親父は金融公庫の融資を受け、自力で家を作りはじめるが、家計を思ってこの時期、新聞購読を中断。いつ頃か再開したときは中日新聞であった。
先日突然、朝日新聞から3日間の試読案内があり、拝読した。 |
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<2014年11月> |
4月に「原発再稼働の世論調査で、7割超えが原発に依存しない将来を希望」という調査データが報道された。
しかし、このような調査は過去の調査結果からも分かるように、実際の施政とは無関係で全く意味のないものだと断罪する。 しかし、実際の政治は世論とは大きくかけ離れている。 |
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<2014年12月> |
6月に、「老朽化した火力発電所のトラブル多発、2013年度は東日本大震災前の1.7倍(169件)、 運転開始から40年以上の老朽火力発電所は2010年度36基が2013年度67基(全体の26.2%)に増える」と、報道された。 原発推進姿勢の安倍政権は我が国がこれまでに膨大な人・物・金をかけてきた原発技術のコスト回収を図るべく世界各国に売り込む作戦に出ている。 ここにきて日米原発大国は圧倒的技術力で世界を席巻しようと連合(CSC)をたくらんでいる。なんとも中途半端な賠償条約であるが作る側と使う側の責任を明確化し、原発技術の有効活用を図ろうとする試みには感心する。これらはすべて経済最優先の狭い料簡から生まれているが、手をこまねいておれば悪賢い中国が安さを売りに取って代わることになる。 こうなれば、人類滅亡は確定したようなものだ!なんとしてもこのようなシナリオは避けなければならない。残念至極ではあるが、再生可能エネルギーの可能性を充実強化しつつ、原発の可能性に責任を取れる国家企業体に中継ぎを託すしかなさそう。日米連合が世界の救世主になってくれるよう切に願うものである。 |