収穫の終わった田んぼはゆったりとしたたたずまいで目の前に広がっています。
家が密集した団地では味わえない落ち着いた空間がそこにはあります。
稲刈りの終わった田んぼは9月から翌年4月の田植えまで約8ヶ月間空地化します。
効率優先、経済性第一という従来の価値観では認めがたい非効率の権化とも言えるものが田んぼです。しかし、この一見無駄のような空間が私たちの生活には極めて大切なものだと感じるようになってきました。
なぜでしょうか!
人工的でギュウギュウ詰めの狭い生活空間、土が見えない不自然な生活環境がはたして私たちにとってくつろげる環境なのでしょうか?
今や衣食住すべてが不自然の極致にあるようです。
人工的環境の悪さが少しづつ理解されてきました。
最近の社会事件の多さは異常です。さらに増えて社会不安化しつつあります。
なぜでしょうか?
昔は当たり前であった田んぼも減反政策とそれに追い討ちを掛ける後継者不足による休耕田化、宅地化が進み今や貴重な存在になってきました。
目の前のテーマファームも間違いなくあと2,3年で止めるでしょう。
寄る年波には勝てないのです。
なんとかあとを家族でやっていって欲しいものです。
かくいう私にも小さな畑があります。
今はおふくろがやっていますが死んだら私にやるようにおふくろからくれぐれも言われており、私もそのつもりでいます。
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