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大連市において、初めての感染疑似者2名が発生、うち1名死亡! 大連市におけるSARS関連状況は概ね次のとおりです。邦人各位におかれ
ましては、今後の動向を注視するとともに、日常生活においてもマスクの着 用、ウガイの励行など有効とされる各種手段を講じるとともに、感染地域を往 訪される際には、各地域の関連情報を収集し、慎重に行動願います。 ○大連市及びその周辺における感染概況
1.大連市
5月11日、大連市政府は、大連市内で初めて感染疑似者2名が発見され、う
ち1名が死亡(5月2日)した旨発表しました。同2名は中国人男性で、死亡者 (44才)は中国の感染地域に出張(内蒙古他)していたことが判明していま す。なお、目下治療中の同感染疑似者1名は、5月12日、真性感染者と認定 されました。 2.大連市周辺
感染は北京市から更に天津市や河北省に拡大する傾向にあります。また、大
連市が属する遼寧省内でも感染者が漸増する傾向にあるほか、東北3省では 特に吉林省での感染が広まっています(5月15日現在の感染者32名、死者 4名)。 ○大連市政府の対応ぶり、市内の状況
1.大連市政府は本件新型肺炎問題を重視し、特別対策チームを編成の上、
衛生局が中心となって、空港、港湾、列車、バスなどの停車場を中心に厳格な 防疫体制(消毒、健康申告書の提出等)を行うとともに、市内の病院、保健所 に対し感染者の報告を義務づけ、また、一般市民に対しても各種のパンフレッ ト或いはマスコミ等を通じ注意と予防に関する広報を行っています。なお、市 政府は、5月12日、大連に居住する外国人(外国の機構、外資企業など)を 招いてSARS関連の説明会を開催しました。 2.5月1日、市政府は通知を発出し、市内の映画館、カラオケ店(注:レストラ
ンでのカラオケは可)、各種遊技場等の娯楽施設や、図書館などの公共施設 を一時閉鎖するとともに、多数の参加が見込まれる各種会議や文化活動の開 催を禁じました(注:解除期限は状況如何で決定の由)。 3.市政府ないし主催者によれば、現下の状況にも鑑み、次の諸行事はいず
れも延期ないし中止となった由です。 友好都市経済懇談会、大連輸出入商品交易会、大連国際アカシア祭り及びア
カシア経済懇談会、キャノン杯日本語弁論大会(以上は5月開催予定行事)、 第2回大連青少年交流国際音楽際(8月予定行事)。 4.大連市内で1名の死亡者が出たものの、一般市民は冷静に事態を観察し
ており、日常生活も落ち着いています(4月末当時、一時的に、マスク着用の 市民が散見されたほか、関連薬品や野菜などが高騰)。 ○大連在留の邦人・日系企業の動向
目下のところ、在留邦人、日系企業とも感染状況の進展を注視しつつ、各種
情報を参考に、自らの判断に基づき、平静かつ沈着に対応されています。 例えば、不特定多数の来客を有する事務所や工場等では消毒を行ったり、感
染予防マスクを着用したり、或いは、若干の企業ないし事務所では、家族(特 に幼い児童を有される家族)が既に帰国(一時帰国を含む)されているところも あります。また、大連に留学ないし修学中の日本の留学生(約470名)の中 にも、既に帰国(一時帰国を含む)した者が100数十名存在します。 ○当(駐)事務所の対応ぶり
当(駐)事務所では、日本人学校、日系企業、日本人留学生、及び一般在留
邦人各位を対象として、「お知らせ」、「領事館だより」、或いはインターネットを 通じてのHPなどにより、注意を喚起するとともに最新の情報を提供していま す。 また、当(駐)事務所主催による「邦人安全対策連絡協議会」(在留邦人の中
の安全問題に関する有識者代表をメンバーとする)を開催し対策を協議すると ともに、大連日本商工クラブ、大連日本人学校等とも緊密に連携を保ちなが ら、在留邦人の皆様方の安全確保に努めています。 なお、目下のところ、査証の取り扱いについては何らの変動はありませんが、 5月19日(月)より、申請時にSARSに関する問診票に記入いただくことにな りました。また、近日中に、当(駐)事務所来訪者の皆様方に対し、入館時に おける体温検査をお願いする予定につき、宜しくご協力をお願い致します。 ○中国のその他の地域における感染状況
本件肺炎の感染が連鎖的に伝播している地域としてWHOが特定した中国本
土内での「域内感染地域」は、広東省、山西省、北京市、内モンゴル自治区、 及び天津市以外に、河北省、湖北省、江蘇省、吉林省、陜西省が新たに加わ りました(5月15日)。我が国の外務省は右を踏まえ、目下(5月14日現在) 次のような渡航情報を発出済みです。 *「渡航の是非を検討して下さい(不要不急の渡航については延期をおすす
めします)」・・・広東省、山西省、北京市、内蒙古自治区、天津市 (注:香港、台湾もこのカテゴリー)
*「十分注意して下さい」・・・・上記都市以外の中国全土
なお、広西自治区、湖南省、四川省、福建省、上海市、河北省、河南省、吉林
省、遼寧省などでも感染者ないし死者が出ています(主たる地域における現 在までの感染者数、死亡者数等は次の一覧表参照)。 SARS患者数等(5月15日10時現在)
○SARSに関する情報入手先 ☆大連市政府関係連絡先 ・大連市外事弁公室 領事処:孫遠江 電話:3635514 3631831−431 13019448274 ・大連市衛生局 医政処:劉雲 電話:3631397 3631831−520 夜間・休日:4308899 4309416 ・大連市中心医院(外賓収治) 電話:4411935 孫院長携帯:13309861122(日本語可) 孫院長自宅:4602419 孫院長弁公室:4438988 ☆在瀋陽日本国総領事館 HP:http://www.shengyang.cn.emb-japan.go.jp/jp/index.htm ☆同大連(駐)事務所
☆WHO HP:http://www.who.int/csr/don/en/ 又は、http://www.who.int/mediacentre/releases/2003/en ☆厚生労働省 HP:http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1. html 海外勤務健康管理センターHP:http://www.johac.rofuku.go.jp/ 電話:045−474−6039 ☆外務省関係連絡先 ・外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/pubanzen/ ・外務省領事移住部政策課(医療関係) 電話:03−3580−3311(内線)2850 ・外務省海外安全相談センター(国別安全情報等) 電話:03−3580−3311(内線)2902 |
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