広州の夏
今年2回目の中国訪問は夏休み真っ只中の8月初めに決めました。 |
第一の目的は新しくできた広州工場へ陣中見舞いに行くことです。 |
日程は7月31日(日)から8月7日(日)までの1週間です。 |
広州工場には私の元部下が責任者として赴任しています。 また、大連時代に私が手塩にかけて育てた中国人が責任者として常駐しています。 広州は北緯23.5度程度の、ほぼ北回帰線(北緯23度27分)上に位置し、夏は地獄のような暑さです。 (参考>南回帰線は南緯23度27分。北回帰線と南回帰線に挟まれた地域も赤道直下と同じく、物の影は真下に観測されるそうです) 新工場の責任者や指導員はすべて北方の大連出身ですから、さぞや毎日すさまじい暑さに閉口しているのではと思います。従って、「陣中見舞い」というより、「暑中見舞い」といったほうが当っているかもしれません。 ただ、航空券が夏休み料金でかなり高額です。名古屋ー広州直行便(JAL)もありますが、驚くほどの高額です(往復23万円) インターネットであちこち調査しましたが、8月に入ると1万円以上高くなります。そこで、7月中に出かけることにしました。しかし、7月末から8月中旬までのエコノミークラスは既に満席でした。ビジネスクラスは空席があるが、個人が出せる金額ではありません。 幸いにも名古屋からの便に空席がありました。それでも、通常より高い、夏休み料金でした。 ただ、大連の往復便は日本で購入できるが、大連と広州の往復便は日本では買えなかった。 中国南方航空のサイトで便名と料金の定価(片道2050元)はわかりました。そこで、大連の友人にメールでお願いして買ってもらうことにしました。 大連の友人との連絡不調で、半額の格安チケットが買えなかった。誠に残念でした。 |
大連往復航空券は前回同様「中国南方航空便」をネット「アルキカタドットコム」で購入しました。 4月は空港使用料、保険料、手数料など6,000円を加え、合計63,900円でした。 今回は6000円アップの69,900円です。 (航空券64,000円、大連空港税1,400円、中部空港使用料2,500円、南方航空保険料1,000円、ドットコム手数料1,000円) 航空券受け取り場所は前回同様なので、そこへ直行。 4月はまだ中国ビザがありましたが、5月で切れました。今回はビザ切れですが、いま中国への入国はビザが不用ですから心配ありません。 今回は大連の工場に訪問しません。広州の新工場は20人くらいと聞いているので、シャトレーゼのチーズ菓子とゼリー菓子を取り混ぜて、前回買ったスーツケースに納めました。 通関して、出発ロビーで個人のお土産を買いました。 |
日程・天候 | 行程 |
7月31日(日) 大連@ |
@ 中部空港12:15発(中国南方航空CZ620)>大連空港13:45着(現地時間) A ホテルチェックイン>大連飯店(三つ星)( 上海路沿い)シングル280元(4000円) |
8月1日(月) 大連A |
@ 散策>魯迅路の保護建築物、中山広場、大連駅、双興韓国服装城、夜の天津街 大連の街角新発見@、A、B |
8月2日(火) 広州@ |
@ 大連空港11:20発(中国南方航空CZ6
361)、新装大連空港 A 広州市内ホテルチェックイン「???大酒店」、広州経済技術開発区永和経済区)新工場見学 B 夕食>歓迎晩餐会>「炳勝」(広州料理)、喫茶店 |
8月3日(水) 広州A |
@ ホテルからの眺め、ホテル周辺散策、豪華朝食、市内散策 A 新工場見学 B 夕食>「毛家飯店」中国料理( 経営者が毛沢東の血縁者) |
8月4日(木) 大連B |
@ 広州から大連へ>空からの眺め、世界最長の海上橋、 A ホテルチェックイン>大連飯店 B 夕食>日本料理「清水」、星海広場の碑(偏は口)酒節(ビール祭り) |
8月5日(金) 大連C |
@ 散策>ロシア街、昼食:麦凱楽地下食堂、南山路、南山日本風情街、中山広場、ホテルで一服、中山路、人民広場、奥林匹克広場、中山公園、聖金広場、夕食:昌隆(火鍋) 大連の街角新発見C、D A 夕食>昌隆シャブシャブ(メル友と大連友人) |
8月6日(土) 大連D |
@ 散策>五五路、大連市中山区少年宮、昼食:肯徳基(メル友と) A ショッピング>駅裏の双興韓国服装城 B 夕食>四川料理「巴国布衣」(楊さんと彼氏) |
8月7日(日) | 帰国>中国南方航空CZ619<大連08:05発>中部国際空港11:15着(日本時間) |
2005年8月2日火曜日>広州新工場への陣中見舞い |
広州は北緯23.5度程度の、ほぼ北海帰線上に位置し、夏は地獄のような暑さです。 北京や大連はこの時期約26℃であるが、広州地区は約37℃と10℃くらい高い。 ただし、37℃という気温は今、私が住んでいる日本と同じくらいですから、絶えられないほどの暑さでもありません。 新工場の責任者や指導員はすべて北方の大連出身ですから、さぞや毎日すさまじい暑さに閉口しているのではと思います。 従って、「陣中見舞い」というより、「暑中見舞い」といったほうが当っているかもしれません。 大連ー広州間の往復航空券は大連の友人に手配してもらいました。 中国南方航空便の格安チケットを買うことが出来なかったので、往復で3,150元(約45,000円)かかりました。 往路は1,730元(約25,000円)、定価2,050元の80%でした。
航空チケットに多額の費用を費やしたので、広州では最も安いホテルを予約してもらいました。 |
航空チケットの受取りを友人と昨日打合せしました。 広州行き中国南方航空便CZ6361は大連発11:20でしたから、 10時に国内出発ロビーで待ち合わせることにしました。 国内便搭乗手続きエリアは昔の国際便搭乗手続きの場所でした。 綺麗に整備されていました。 |
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搭乗口は連絡通路を通って、新しく出来た建物にありました。 ずいぶん立派になりましたが、国際線と並列しているところがまだ完成していないことを証明していた。 ところで、 上の写真とこの写真では色が違います。なぜでしょう??? 上はなぜセピア色なのでしょう。(カメラの所為ではありません。) |
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通関して出発ロビーに出ました。この設計はどこの空港もほぼ同じです。 |
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待合室では大勢の子供連れがいます。同じに便に乗るようです。 |
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大連発11時20分でしたが、なぜか?12時に離陸しました。 乗客が騒ぎませんから、多分遅れた理由の説明はあったのでしょう。 ただ、滑走路に向かう少し前から冷房が止まったので、機内が暑くなってきた。 私も汗が出てきたが、いつものことなので我慢していると、あちこちから冷房を入れて欲しいという苦情がでた。 乗務員もいつものこと??なので、「しばらく待ってください」と、軽くあしらっていた。 |
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予定は14時35分着であるが、出発が遅れたので15:00、広州白云国際空港に着きました。 |
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王さんが迎えに来てくれます。しばらくロビーで待ちます。 |
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王さんは運転手の賈さんとともにホンダのFITで迎えに来ました。 飛行場から工場のある広州経済技術開発区永和経済区へは「新飛行場高速道路」から「北二環高速道路」を通って約40分で した。 地図がないので、位置関係がさっぱり解りません。明日、地図を買うことにします。 工場に着いたのは16時頃でした。新工場の写真は明日撮ることにして、みんなに挨拶し、お土産を渡し、工場を見学させてもらいました。 しかし、チェックインしたホテルでもらったキーホルダーには注意事項がいろいろ書かれた紙切れが入っていました。
警察から指示された事務的なもののような感じもありました。 チェックインした後、工場幹部だけで歓迎会を開いてくれました。 |
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店内もごった返しています。通路にもテーブルが置かれ、歩くこともままなりません。 私達は予約してあるようで、トントントンと2階に上がり、個室に案内されました。 久しぶりにみんなに逢ったので、話に花が咲いて、料理の写真を撮るのを忘れてしまいました。 残念!!! なんとか、記憶を頼りに献立をご紹介します。 突き出しには季節のお菓子「月餅」が一切れづつ(これはうまかった)、それと「キューリの酢の物」(これは臭くて食べれない)
この店は豆腐料理でも有名らしい。いろいろあったがトマト煮を注文。
しかし、味は最悪。本物のトマトではなくケチャップだった(^レ^; そして、メイン料理「白身の魚のうす造り」は絶品でした。 日本ではわさび醤油ですが、広州は違います。 翌日、魚の名前が解りました。「猛B魚」meng3 lu2 ye2 「スズキ」のことでした。 大連のえびとは少し体型が違いました。 わいわいがやがや、うまいだのまずいだの、地元のビール「珠江ビール」を飲みながら、時のたつのを忘れました。料理の写真がなくて残念でしたが、ここで食事したという証拠はオシャレなティッシュケースです。 |
中には爪楊枝も入っています。 | 食事会の後、幹部のみなさんと別れ、 3人でホテル近くの喫茶店で珈琲を飲みました。こんな店です。 |
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王さんと話している彼女(店主)はとても物静かで上品な人です。 飲み物は全部、王さんがご馳走してくれました。 久しぶりに暑い広州でしたが、 クーラーの効いた喫茶店で、延々と「人生いかに生きるべきか」を議論しました。 とても楽しいひと時でした。 今日は飛行機の長旅で疲れました。床に就いたのは12時過ぎていました。 |
2005年8月3日(水)広州市内観光と新工場見学 | ||
今日は午前中、王さんにホテル周辺を案内してもらいます。 午後は昨日、空港に迎えに来てくれた運転手の賈さんと営業の新人何さんが市内を案内してくれます。 朝8時ホテルのロビーで待ち合わせでしたが、私はホテル周辺を散歩するため、早めに起きました。 |
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まずは、ホテルの部屋から見た、広州市中心の街並みです。 |
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ホテルの室内はこんな具合です。ゆったりしています。ツインでしたがシングル料金(230元)です。 但し、テレビはNHKなし。 鍵は大連飯店のような機械錠ではなく、小形の電子キーでした。 |
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ホテルのエレベーター内は鏡面です。思わず、記念写真を撮ってしまいました。不好意思(^レ^; |
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ホテルのロビー>中国の極々、普通のホテル(2〜3星)の雰囲気です。 |
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待ち合わせまでまだ時間がありますので、ホテル前の龍口西路辺りを散歩しました。 |
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ホテルの外観。 |
龍口西路。朝8時頃ですが、陽射しは強く、既に汗ばむ暑さです。 この暑さの中、王さんはどこえ連れて行ってくれるのでしょうか?? とても心配です(^レ^; |
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王さんがさっそうとやってきました。大連にいる時より、まぶしいくらいに、ずっと綺麗です。 |
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以下の料理に加えて、白粥を注文しました。豪華な朝食に「予は満足じゃった」 |
朝食をホテルの3Fでとります。飲茶です。朝からものすごいお客さんです。 近在の住民もここに食べに来ているようです。私達もなかなか席が空きません。 15分位して、相席でしたが、2人分の席が取れました。 王さんは早速、料理を注文します。 |
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外に出たが、何しろ暑い。これではあまりうろうろ出来ない。そこで、涼しいデパートに入ることにした。 |
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通りの途中の大通り(多分、天河路です)高層ビルのバラバラな建て方は上海より大連に似ている。 |
天河路風景。蒸し風呂のようですから、木陰に入っても涼しくありません。 |
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天井吹き抜きの一画にJUSCO吉之島のビーチパラソルが目に入った。ジャスコ広州店でした。 |
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王さんとはここで別れました。 彼女は午後、お客さんと打合せがあります。仕事が終ってから会社で会うことにしました。
しばらくすると、運転手の賈さんと営業新人の何さんがやってきました。 王さんには行ってみたいところを事前に話してあります。 それは、髪飾りです。 なお、私を含めて2人ともまだお昼を食べていません。
デパート「天河城広場」から車で中山路に入り、中山二路、中山三路、中山四路、中山五路、中山六路、中山七路と進み、康王中路に曲がって、ショッピング遊歩道「上九路ー下九路」へ行きました。(中山路は地下鉄が走っています)
途中、中山二路で運転手の賈さんが外を指差し、叫んだ。 地図を買って確認したら、ここは「広州起義烈士陵園」でした。
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その反対側は大きな広場になっていた。地図には「英雄広場」とあった。 |
車を華林寺横の駐車場に預け、歩いて遊歩道式商店街「上九路、 |
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「康王南路」沿いには小さな店がひしめきあっている商店街があります。 |
ここが、遊歩道式商店街「上九路、下九路」です。 |
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空港ー市内ー新工場はほぼ正三角形に位置する。
空港は北にあり、ホテルはその真南にある。 |
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ホテル周辺図 |
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遊歩道式ショッピング街はこのほかに中山五路と中山四路の間に「北京路」がある。 |
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ピカピカの工場。まずは、守衛さんが歓迎してくれました。 |
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工場建物の周りに庭草が植えてありました。
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紫色の花は満天星 |
黄色の花は花生(ピーナッツ)藤。 |
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満天星とはドウダンツツジのことです。が、日本のドウダンツツジとは花の形が違います。 |
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今日は工場建物の検査日のようでした。玄関ロビーにはテーブルが並べられ、大勢の検査員が来訪していた。
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この地方の特産品「桂圓」gui4 yuan2です(別名「龍眼」long2
yan3)。 |
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夜は日中2人の教え子が広州最後の晩餐会を開いてくれました(明日は大連に帰ります) |
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2階がレストランになっており、壁には毛沢東の詩や直筆の手紙がデザインされて掲示してあります。 |
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次の写真は149KBありますので、少し重いです。 |
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女店員は南方特有の小柄で、とても可愛らしい子です。 |
注文した料理 |
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ここのティッシュです。店の名前が入った折りたたみ式ケースに入っています。 |
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8時半頃になるとお客さんも少なくなり、9時頃には私達3人になった。 私達のテーブル以外の電燈が消され、周りが薄暗くなってきた。 店員はテーブルを片付けはじめ、掃除をしている。 が、それでもかまわず、昨夜と同様、話に花が咲いて、珠江ビールを飲み続けた。 ふと気が付くと、店内は明るくなり、周りにまた客が来ている。南方特有の習慣「夜茶」である。 会計は王さんがやってくれました。ごちそうさまでした。 ここに座る人が主催者で、会計する人だと。
彼は言いました。 その彼も急速な経済成長のおかげで、わずか数年で、その夢をかなえることが出来ている。
明日,8月4日は10:40発の飛行機で大連に向かいます。 |
2005年8月4日木曜日>広州から大連に戻る |
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ここに住んでいた人には、当然ですが立ち退きの保証金がもらえます。 しかし、新式の家を作るだけの金額はもらえないので、 やむなく田舎に引っ越さざるを得ません。 |
田んぼの真ん中に巨大な人工池がありました。 また、池の中に小さな島が3つあります。目的はなんでしょうか? この辺りは大雨や洪水も発生するところです。 農耕としてのため池かもしれません。 あるいは、魚介類の養殖場かも?? |
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大きな川?が見えてきました。赤茶色に濁っている。 |
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細くみえるのが島と島をつなぐ道路です。 |
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2006年6月の日中新聞にこの道路の回答が出ていました。実は世界最長の橋だったのです。 | |
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飛行機は「寧波空港」に立ち寄る。通行証をもらいトイレ休憩せり。 |
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急いで、着替えて、これから楊さんと食事に出かけます。 ロビーでは楊さんが電話していた。 |
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これで広州の夏おしまい。皆さんたいへんお世話になりました
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