南山日本風情街

早速、私は見に行ってきました。 すさまじい勢いで古い家を壊し、当時のイメージを思わせる家屋がつぎつぎに建設されている現場を見ました。

この復元事業は大連市の８大プロジェクトの一つになっています。

参考＞大連市商業界２００１年度８大イメージプロジェクト
�@　華南ウオルマート、�A　平和商業広場、�B　青泥商業城
�C　ニューマートショッピング広場、�D　 百年商城
�E　友好ビル、�F　栄徳国際商城、�G　南山賓館

南山地区保存を提案したのは日本人の第一建築サービス会長丸橋氏（大連市名誉市民）のようです。 その後、市政府・大学・第一建築サービスを中心として研究会を発足させ、検討されてきた。

この復元事業の柱は８大プロジェクトに指定されている「南山賓館」ですが、メインストリート「旧楓林街」がほぼ完成した今、もっとこの街に大勢の人々が来るようにするため、この復元事業を推進する大連有数の不動産開発企業「大連新型集団」は大連市政府の強力なバックアップのもと、思い切った活性化策を打ち出した。

それは、メインストリート「南山日本風情一条街」に面した建物を無料で貸そうというものである。 ７月３日にその説明会があったので行ってきました。 以下がその概要です。

１、貸し出すのは日本人だけ。期間は２年間。貸与建築物は店舗用５棟。
２、２年間無料。但し、電気代、ガス代、水道代だけは自己負担。
３、貸出条件は「最新の日本を紹介すること」
４、法人だけでなく個人でもＯＫ。１棟を複数で共同利用してもよい。
５、営業成績が不信で継続出来ないときは、いつでも撤退してよい。違約金なし。
６、もし、気に入った場合、以後購入も可能。
７、２年が過ぎて、更に継続営業したい場合、無料貸し出しの延長も可能。
８、経営支援については新型集団および大連市政府が全面的に協力する。

大変面白い企画です。
この企画は普段、私が考えている「中国文化を知り、日本文化を中国に」とぴったり一致しています。

面白半分で企画を考えました。みんなもアイデアを出してください。

以下は私の考えです。
１、店名＞漢字＞「かわいい日本」、英文＞Ｌｏｖｅｌｙ　ＪＡＰＡＮ
２、命名の意味＞「ここは日本の一部です」、「ここで日本文化を体感できます」
３、事業内容＞古今東西の日本を、取りとめもなく紹介する非営利雑貨店。
    欲しい人には売ることもあるが、基本的には販売を目的としない。
    日本文化の発信地に徹する。
４、具体的に紹介するもの。
（１）インターネットカフェ
（２）日本雑誌の無料閲覧（主にファッション、モーター、趣味関係、アダルトはダメ）
（３）コンビニのサンプルショップ
（４）１００円ショップのサンプルショップ
（５）大連にあまり無い食品（日本人経営のデパートにはありそう＞要調査）
     餅、インスタント食品（味噌汁、うどん、カレー・シチュー・スープなどのレトルトパック）
（６）今年、大連で作っている「ひとめぼれ」を限定予約販売。
     好評なら来年はもっと大規模に作付けする。
（７）日本の伝統的日用品（食器類、陶器類・・・・・）
（８）日本の芸術品（書、絵画、陶器、木工品など）を店内のアクセサリーとして壁や部屋の隅に配置する。
（９）地元の陶芸家を招請して陶芸を実演紹介する。
（１０）日本から陶土を取り寄せ、陶芸教室を開く。

とにかく、この店に来ると、
＊わくわくする
＊居心地がいい
＊楽しい
＊気持ちがいい
＊やさしい
＊うれしい
＊愉快
＊安心
＊さわやか
＊落ち着く
＊面白い

と言うようなキーワードが自然に体感できるようにしたい。
８月初め日本に帰りますので、そのとき出来れば皆さんのアイデアを聞かせてください。

中央遊歩道の両側は最も早く進んでいる

左写真＞保存建築物と新建築物
右写真＞正面奥に見える尖塔ビルは労働公園前の電波会館

初めての自動販売機が設置された。労務者が真ん中で休んでいる中を、見物客がゆっくり散策している。

人が住んでいる様子である。が、この家は残るのか？、壊されるのか？

２００１年５月

たそがれの日本風情一条街＞アカシア祭りに日本から阿波踊りを招いたようです。

説明会風景＞巨大な模型を前に新型企業集団の孫社長が自ら説明（２００１年７月）

中央の小柄なワイシャツ姿が社長、隣の大男は通訳。

しかしです。出来たのはこの通りだけで、奥のほうはまだまだこれからなのです。
南山地区全体が完成するのはかなり先になりそうです。

工法はレンガをコンクリートで固めたもので、鉄筋は見られない。地震がないのでこれでＯＫでしょう（＾Ｏ＾）