哈爾濱(ハルビン)

2002年7月24日〜26日

2002年8月25日

こんにちは!お父さんです!元気だかね!
7月24日から北国「ハルビン」に出張しました。

訪問した会社「東安汽車」は今は提携が切れているが、鈴木自動車の軽トラックを作っています。
大連でも時々見かけます。車の名前は「松花江」といいます。
この名前はハルビンの町を縦断する大河の名前と同じです。

東安汽車は巨大な会社で、従業員数は12000人です。
鋳造から機械加工、熱処理、組立てまでの一貫生産です。

出張の目的は日本の機械メーカ経由で納入された工具の、加工精度問題のトラブル処理です。
ハルビンはどの企業も、21日から一週間の夏休みです。
しかし、休み明けの8月2日から本格生産させるため、それまでに解決しなければなりません。
お客さんのほうも問題解決のため、関係者だけ臨時出勤しました。

今年に入り、国内向けの受注が増大し、問題も多発してきました。
私のような年寄りはキャリアも豊富ですから、このようなトラブル処理には絶好です。
結構重宝がられています。
もちろん、若い人を育てなければなりませんので、若い設計者を一緒に連れて行きます。
私と一緒に行ったのは、お母さんも知っている王鴻雁です。

仕事はもちろんでしたが、せっかくですから、ハルビンの町を歩き回りました。
その模様を出来るだけ詳しくリポートします。

7月24日(水)
 9:40大連発>ハルビン飛行場(双城市)着11:00
>タクシーでハルビン市内のホテル(双鶴大酒店)へ。

高速道路を通って約1時間(距離58Km)>高速道路代20元、タクシー代160元。
ホテルは360元。ちょっと高い。が、安心できる。

午後は予定がありませんので、市内観光しました。
タクシーは12:00〜16:00まで貸切で200元でした。結構あちこち見物できました。
行きたかったのは氷祭りの行われる場所です。日本では札幌の「雪祭り」が有名です。
札幌よりはるかに北のハルビン(日本の稚内相当)では雪が氷に変わります。

ここは公園になっています。
名前は「太陽島公園」で、大河「松花江」の中洲にあります。
この公園内には氷の芸術館があります。夏でも氷祭りをやっているのです。
太好了!(^O^)

 
太陽島公園入口。入場券>氷雪芸術館観覧料込みで45元/人
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公園全景 公園内の草花モニュメント
天空馬の前に書かれた「WTO」には笑ってしまいました。
が、昨年のWTO加盟はそれほどの衝撃だったのでしょう!
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場内看板>この看板をよく見てください。中日友誼(好)園のところです。
英文が「SINO-JAPAN」となっていませんか?「SINO」とは「支那」のことではないですか?
あの石原東京都知事が中国から批判を浴びた、支那発言問題です。
こんなところに中国自らが支那と明言しているのです。
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氷雪芸術館入口 館内壁面の書
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防寒具>館内温度は10℃と寒い。そこで、全員キルティングを着ます。
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今日はここまでにします。
ではでは。再見!(^O^)/〜〜
From Dalian With Love
 
 

2002年8月26日、こんにちは!お父さんです!元気だかね!
ハルビン第2報は太陽島公園の続きです。
大変珍しい、真夏の氷の芸術「氷雪芸術館」をもう少し見てください。

 
館内の様子
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三国志の武将。
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明るい雰囲気?のレストラン前で記念写真。
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個人の作品紹介>一般人の作品で、家族の写真入りです。
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作品のまねをする王さん。氷の馬に乗る私

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天下第一門 防寒具を脱ぐ>奥のほうでは裸で記念写真を撮っている男性がいます。
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毛沢東の言葉
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これで氷雪芸術館は終わります。次からは以下の通りです。ご期待ください。
 
@ 第731部隊遺跡
A 中央大街(zhong yang da jie)
B スターリン公園>防洪記念塔から松花江沿いに散策
C 夕食>東方莫斯科西餐音楽庁
 
ではでは。再見!(^O^)/〜〜
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2002年8月27日、こんにちは!お父さんです!元気だかね!
ハルビン第3報です。

が、今回は吐き気を催すようなものです。
戦争体験のない私たちにはあまり知らされていない、多くの事実がここにはあります。
とにかく昔、日本人はここでとんでもないことをやっていたのです。

大連にも旅順にはいろいろな戦争跡があります。
が、軍事基地ということもあって、外国人には公開されていない所が多い。
しかし、ハルビンは公開されていました。

その名は「侵華日軍第731部隊遺跡」です。 日本も当時の関東軍は究極の悪を行ってきました。
ここは、当時の部隊跡を復元した記念館です。
第731部隊は別名石井部隊とか細菌部隊というものです。
ここは暴走した関東軍の化学戦研究所でした。

中国人、ロシア人、アメリカ人、蒙古人などの捕虜を利用し、細菌を培養し、生体実験を繰り返しました。 約3000人の命が失われたといいます。
とにかく、この時代、一部の日本人軍属は、好き勝手なことをやってきたようです。
残念ですが、私自身もほとんど知らない事実です。最悪の気分でこの遺跡を出ました。

 
展示館「侵華日軍第731部隊罪証陳列館>なぜか拝観できなかった。 代わりに紹介されたのが、この遺跡であった。侵華日軍第731部隊遺跡正門
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正門を入って、すぐ右の広場には大きな駐車場があり、見学者の車が駐車している。
大型バスも数台あり、子供が団体で来ていた。
入場券> 遺跡正面建物
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入ってすぐ左壁面に「前事不忘」、右壁面には「后事之師」
過去を忘れるな!今後に生かせ!<とある。
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遺跡の概要説明>漢字ですから大体の意味は感じとってもらえるでしょう。
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満州国図 第731部隊の復元模型>
広さ6KmX6Kmの実験工場を有する、巨大基地。
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大勢の見学者 部隊長「石井四郎」
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館内で写真を撮っていたら、係員に制止された。
私も館内に入ったとき、写真撮影の可否を確認したが、「禁止」の文字は見当たらなかった。
うっかり見逃したかも知れない。
 
生体実験で犠牲になった人々の慰霊碑 遺跡内にある細菌実験棟跡地。
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説明板を子供が大きな声で読んでいた。
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ではでは。再見!(^O^)/〜〜
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2002年8月28日、こんにちは!お父さんです!元気だかね!
ハルビン第4報です。

第3報は最悪の気分でしたでしょう。m(_)m
しかし、事実であることを忘れてはなりません。
そして、これをこれからに生かさなければなりません。
「前事不忘、后事之師」


さて、夕方は気分を直したい気持ちでいっぱいでした。
そこで、華やかさを求めてハルビンいちの繁華街、中央大街へ出かけました。 ハルビンはどこへ行っても歴史的遺産ばかりです。ここ中央大街も元はロシア人が作ったものです。
通りの両側はロシア風の建物が林立しています。

中央大街は北方最大の河川「松花江」と、ハルビン駅を真っ直ぐつなぐ重要な通りです。 総延長2000Kmを越える大河「松花江」から運ばれてきた都市作りのための物資がここを通り、各地に運ばれていった。

それではロシア情緒豊かな、中央大街(zhong yang da jie)を紹介しましょう。 この通りは遊歩道になっており、自動車は通れません。 途中に自動車道と交差するところが2ヶ所あり、私たちはハルビン駅に近い方に降りました。 写真が多いので2回に分けます。

 
中央大街入口>ロシア風建築物、高層マンション、煉瓦造りの古い中国家屋など、新旧の建物が混在しています。
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中央大街を眺める>
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記念写真>ロシア風情のショッピングセンタ(私)と遊歩道中央部の噴水前(王鴻雁)
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側道にはビーチパラソルの洒落た露店があります。喉も渇きました。休憩しました。
ハルビンの地ビールとさかなは、目の前で揚げている鶏のから揚げです。
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再び進むと、野外ステージでビートルズを演奏していた。
大勢の人に混じって、しばらく、立ち止まって聞く。
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ではでは。再見!(^O^)/〜〜
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2002年8月29日、こんにちは!お父さんです!元気だかね!
続いてハルビンです。

中央大街を北に向かって歩くと、自動車道に突き当たります。
ここが中央大街の終点です。
この辺りでした、中国ではどこへ行っても良く見られる光景がありました。

「似顔絵描き」です。似顔絵描きそのものは特に珍しいものではありません。 が、ここは普通ではありませんでした。 絵描き人が多いのです。
10人くらいの絵描き人がずらっと並んでいました。
ただ、お客さんは3人くらいと少なかった。

私も記念にと思ったが、20分もじっとしてはおれません。
多分、ほとんどの人が同じ気持ちでしょう。
カメラが無い時代ならまだしも、この職業も今後、消えていく運命でしょう。
そう言えば、日本でも昔ありました。
お盆や祭りの夜店で見たことがあります。

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さて、前のほうに大勢の人が歩いています。「スターリン公園」です。 正面に塔が見えます。
1957年(昭和32)の大洪水を市民が、全力で防いだことを記念して作られた、防洪記念塔だそうです
 

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スターリン公園は松花江沿いに細長く伸びています。
幅は20mくらいですが、ベンチも用意され、散策する人が大勢いました。
しかし、堤防沿いには工事中の仕切塀があり、大河「松花江」は見えません。
しばらく、私たちも公園を散策することにしました。すると突然、工事の仕切塀がなくなり、大河が現れた。
水は少なかったが、点在する中州で、対岸がどこまであるのかよく解らないほどでした。
河原では、凧をあげる人、キャンプする人、砂遊びする人、水辺ではボートで遊ぶ人がいる。
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帰り道、毛沢東の銅像を見た。市庁舎だった。
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夕食はあちこち探しましたが、よく解りません。中国料理や韓国料理は大連にもある。
と、ロシア料理らしい店がありました。名前は「東方莫斯科西餐音楽庁」
つまり、モスクワと書かれたレストランです。
すこし、不安でしたが、勇気を出して入ってみました。
入ると、正面に舞台があり、ここでスタイルのよい、色白の女性3人が踊っていました。

私はここをとても気に入りました。 王鴻雁も好奇心があるようでした。
店を見渡すと、2階席があり、空席もあります。舞台がよく見えそうでした。
店員に聞くと、2階席は120元以上注文しなければなりません。 安いものです。

いろいろ注文しましたが、なかなか120元にはなりません。メニューが安いのです。
ビールを2本にしてやっと越えました>130元注文。

但し、2階は暑くて暑くてたまらない。汗びっしょりの夕食もまた楽しからずや!です。
向かいの2階席の客も全員下に降りたようで、誰もいない。
我々は我慢して最後まで2階で食事した。

演目はいろいろでした。
アコーデオンとバラライカを伴奏のロシア民謡、中国人男女の曲芸(ローラースケート、一輪車・・・・) そして、演目の間にロシア人ダンサー3人の踊りです。これで120元なら安いものです。
大連にこのようなロシア風レストランがあるかないか知らない。 調べてみよう(^O^)

 
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ではでは。再見!(^O^)/〜〜
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2002年9月1日、こんにちは!お父さんです!元気だかね!
ハルビン最後のリポートです。

7月25日(木)>東安汽車
朝7時、迎えのマイクロバスに乗って東安汽車へ。
場所は少し南下した平房市で、昨日の「侵華日軍第731部隊遺跡」近くであった。
早朝のためか、1時間くらいかかるところが40分で会社に着いた。
今週はこの地区の企業はすべてが夏休みである。

今回のトラブル処理はこの休み時間を利用して、じっくり解決しようとするものです。
このため、一部の中国人は出勤することにもなった。
現場の主任は最初はムットした雰囲気であった。
が、 様々なトライの要請にも理解を示し、快く了解してくれた。

工場は出来立てのピカピカであった。
ミッションケース加工用のパレットチェンジ横型M/C 6台、台湾製の横型M/C 6台、さらに、何を加工するか解らないが、多数の機械が今を今をと 出番を待って並んでいた

夕食は再び「中央大街」へ行き、今日は中国料理にしました。
たくさんの餃子店があります。 中国の人達はどこへいっても餃子が好きのようです。
私は、中国の餃子(水餃子)は嫌いです。 モチャとして気持ち悪いのです。
しかし、餃子以外のものもたくさんありました。
二人で腹いっぱい食べましたが、56元と非常に安かった。
ただ、ウエートレスのサービスはよくありません。

ビールを頼んだら、持ってきたが、栓を開けません。
栓を開けるように頼んだら、開けてくれたが、コップがない。
餃子は持ってきたが、小皿がない。 小皿は持ってきたが、醤油やラー油がない。

一切がこんな調子です。
お客さんが多く、競争も無いようだからかもしれません。安いからまーいいか。

7月26日(金)>14:35ハルビン発大連行きまでフライト時刻に余裕があったので、ロシアの面影を残す「南崗区」の「秋林」へ土産を買いに出かけた。

そう言えば、大連にも「秋林」があります。駅前の女性専科の百貨店です。
お母さんも入ったことがあります。ママ先生の化粧品を買うためでした。
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 ここで、巨大なパン「大面包」(11元)と、サラミソーセージの「紅腸」(20元)を買った。 どちらも歴史は古く、ロシアの統治時代からのものです。
パンは1900年、ソーセージは1919年です。 ソーセージ売り場の看板には、
「立多夫斯 LIDUO FUSI 始建于1919」と書かれている。

どちらも王鴻雁のプレゼントでした(^O^)
パンは直径25cm、厚み12cmくらいです。
南京袋のような洒落た袋に入っています。
店はお客さんでいっぱいでした。
しかし、このパンを大連まで持ってくるのはたいへんでした。
けっこう、重いのです。

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パンはハルビン空港でも意外と安い値段15元で売っていました。
これなら、街で買わなくてもよかった(^レ^;

ここからハルビン空港までタクシーでいきました。126元+高速代20元

飛行機は14:35発です。出発がなぜか少し遅れたため、大連に着いたのは16:00であった。 空港には運転手の宋さんが迎えに来てくれた。会社には寄らず、このまま帰宅した。 王鴻雁はマンション前で降り、タクシーで帰った。運転手の宋さんには土産として、ソーセージをあげた。 マンションのみんなにはソーセージを2本づつとしました。

これでハルビンリポートを終ります。長期間のご愛読?お疲れ様でした。

ではでは。再見!(^O^)/〜〜
From Dalian With Love

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