哈爾濱（ハルビン）

こんにちは！お父さんです！元気だかね！
７月２４日から北国「ハルビン」に出張しました。

訪問した会社「東安汽車」は今は提携が切れているが、鈴木自動車の軽トラックを作っています。
大連でも時々見かけます。車の名前は「松花江」といいます。
この名前はハルビンの町を縦断する大河の名前と同じです。

東安汽車は巨大な会社で、従業員数は１２０００人です。
鋳造から機械加工、熱処理、組立てまでの一貫生産です。

出張の目的は日本の機械メーカ経由で納入された工具の、加工精度問題のトラブル処理です。
ハルビンはどの企業も、２１日から一週間の夏休みです。
しかし、休み明けの８月２日から本格生産させるため、それまでに解決しなければなりません。
お客さんのほうも問題解決のため、関係者だけ臨時出勤しました。

今年に入り、国内向けの受注が増大し、問題も多発してきました。
私のような年寄りはキャリアも豊富ですから、このようなトラブル処理には絶好です。
結構重宝がられています。
もちろん、若い人を育てなければなりませんので、若い設計者を一緒に連れて行きます。
私と一緒に行ったのは、お母さんも知っている王鴻雁です。

仕事はもちろんでしたが、せっかくですから、ハルビンの町を歩き回りました。
その模様を出来るだけ詳しくリポートします。

７月２４日（水）
 ９：４０大連発＞ハルビン飛行場（双城市）着１１：００
＞タクシーでハルビン市内のホテル（双鶴大酒店）へ。

高速道路を通って約１時間（距離５８Ｋｍ）＞高速道路代２０元、タクシー代１６０元。
ホテルは３６０元。ちょっと高い。が、安心できる。

午後は予定がありませんので、市内観光しました。
タクシーは１２：００〜１６：００まで貸切で２００元でした。結構あちこち見物できました。
行きたかったのは氷祭りの行われる場所です。日本では札幌の「雪祭り」が有名です。
札幌よりはるかに北のハルビン（日本の稚内相当）では雪が氷に変わります。

ここは公園になっています。
名前は「太陽島公園」で、大河「松花江」の中洲にあります。
この公園内には氷の芸術館があります。夏でも氷祭りをやっているのです。
太好了！（＾O^)

２００２年８月２６日、こんにちは！お父さんです！元気だかね！
ハルビン第２報は太陽島公園の続きです。
大変珍しい、真夏の氷の芸術「氷雪芸術館」をもう少し見てください。

大連にも旅順にはいろいろな戦争跡があります。
が、軍事基地ということもあって、外国人には公開されていない所が多い。
しかし、ハルビンは公開されていました。

その名は「侵華日軍第７３１部隊遺跡」です。 日本も当時の関東軍は究極の悪を行ってきました。
ここは、当時の部隊跡を復元した記念館です。
第７３１部隊は別名石井部隊とか細菌部隊というものです。
ここは暴走した関東軍の化学戦研究所でした。

中国人、ロシア人、アメリカ人、蒙古人などの捕虜を利用し、細菌を培養し、生体実験を繰り返しました。 約３０００人の命が失われたといいます。
とにかく、この時代、一部の日本人軍属は、好き勝手なことをやってきたようです。
残念ですが、私自身もほとんど知らない事実です。最悪の気分でこの遺跡を出ました。

第３報は最悪の気分でしたでしょう。ｍ（＿）ｍ
しかし、事実であることを忘れてはなりません。
そして、これをこれからに生かさなければなりません。
「前事不忘、后事之師」

さて、夕方は気分を直したい気持ちでいっぱいでした。
そこで、華やかさを求めてハルビンいちの繁華街、中央大街へ出かけました。 ハルビンはどこへ行っても歴史的遺産ばかりです。ここ中央大街も元はロシア人が作ったものです。
通りの両側はロシア風の建物が林立しています。

中央大街は北方最大の河川「松花江」と、ハルビン駅を真っ直ぐつなぐ重要な通りです。 総延長２０００Ｋｍを越える大河「松花江」から運ばれてきた都市作りのための物資がここを通り、各地に運ばれていった。

それではロシア情緒豊かな、中央大街（ｚｈｏｎｇ　ｙａｎｇ　ｄａ　ｊｉｅ）を紹介しましょう。 この通りは遊歩道になっており、自動車は通れません。 途中に自動車道と交差するところが２ヶ所あり、私たちはハルビン駅に近い方に降りました。 写真が多いので２回に分けます。

さて、前のほうに大勢の人が歩いています。「スターリン公園」です。 正面に塔が見えます。
１９５７年（昭和３２）の大洪水を市民が、全力で防いだことを記念して作られた、防洪記念塔だそうです
　

７月２５日（木）＞東安汽車
朝７時、迎えのマイクロバスに乗って東安汽車へ。
場所は少し南下した平房市で、昨日の「侵華日軍第７３１部隊遺跡」近くであった。
早朝のためか、１時間くらいかかるところが４０分で会社に着いた。
今週はこの地区の企業はすべてが夏休みである。

今回のトラブル処理はこの休み時間を利用して、じっくり解決しようとするものです。
このため、一部の中国人は出勤することにもなった。
現場の主任は最初はムットした雰囲気であった。
が、 様々なトライの要請にも理解を示し、快く了解してくれた。

工場は出来立てのピカピカであった。
ミッションケース加工用のパレットチェンジ横型Ｍ／Ｃ ６台、台湾製の横型Ｍ／Ｃ ６台、さらに、何を加工するか解らないが、多数の機械が今を今をと 出番を待って並んでいた

夕食は再び「中央大街」へ行き、今日は中国料理にしました。
たくさんの餃子店があります。 中国の人達はどこへいっても餃子が好きのようです。
私は、中国の餃子（水餃子）は嫌いです。 モチャとして気持ち悪いのです。
しかし、餃子以外のものもたくさんありました。
二人で腹いっぱい食べましたが、５６元と非常に安かった。
ただ、ウエートレスのサービスはよくありません。

ビールを頼んだら、持ってきたが、栓を開けません。
栓を開けるように頼んだら、開けてくれたが、コップがない。
餃子は持ってきたが、小皿がない。 小皿は持ってきたが、醤油やラー油がない。

一切がこんな調子です。
お客さんが多く、競争も無いようだからかもしれません。安いからまーいいか。

７月２６日（金）＞１４：３５ハルビン発大連行きまでフライト時刻に余裕があったので、ロシアの面影を残す「南崗区」の「秋林」へ土産を買いに出かけた。

そう言えば、大連にも「秋林」があります。駅前の女性専科の百貨店です。
お母さんも入ったことがあります。ママ先生の化粧品を買うためでした。

 ここで、巨大なパン「大面包」（１１元）と、サラミソーセージの「紅腸」（２０元）を買った。 どちらも歴史は古く、ロシアの統治時代からのものです。
パンは１９００年、ソーセージは１９１９年です。 ソーセージ売り場の看板には、
「立多夫斯　LIDUO　FUSI　始建于１９１９」と書かれている。

どちらも王鴻雁のプレゼントでした（＾Ｏ＾）
パンは直径２５ｃｍ、厚み１２ｃｍくらいです。
南京袋のような洒落た袋に入っています。
店はお客さんでいっぱいでした。
しかし、このパンを大連まで持ってくるのはたいへんでした。
けっこう、重いのです。

ここからハルビン空港までタクシーでいきました。１２６元＋高速代２０元

飛行機は１４：３５発です。出発がなぜか少し遅れたため、大連に着いたのは１６：００であった。 空港には運転手の宋さんが迎えに来てくれた。会社には寄らず、このまま帰宅した。 王鴻雁はマンション前で降り、タクシーで帰った。運転手の宋さんには土産として、ソーセージをあげた。 マンションのみんなにはソーセージを２本づつとしました。

これでハルビンリポートを終ります。長期間のご愛読？お疲れ様でした。

ではでは。再見！（＾Ｏ＾）／〜〜
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