氷 浴 溝

2000年8月11日
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こんにちは!お父さんです。元気だかね!

さて、お約束の私の夏休みを報告します。
大連から北へバスで約4時間、そこから更にバスで約1時間の「氷浴溝」(ビンユーゴー)という山水峡へ行ってきました。(ビンという字はニスイ偏「冫」に氷と書く)

この旅行案内は大連駅あるいは、長江路と勝利広場の間の舗道にある小店で扱っています。 ここでは、日帰りの大連市内観光から旅順、金石灘その他の観光地へのバス旅行をガイドしています。

 「氷浴溝」へは大連駅から「庄河」行き高速バスに乗り、「庄河バスターミナル」で「氷浴溝」行きのバスに乗り換えます。

バス切符
上>「庄河」まで15元(220円)
下>「氷浴溝」まで1.5元(20円)

バスはオンボロですが、運転手はお構いなしにぶっ飛ばします。
それにしても、大連の夏は暑い。汗びっしょりです。

 
途中、「皮口鎮」辺りでエンジントラブル。運転手と車掌(男)は整備士に早替り、約15分ほどで修理完了。
中国男は暑いと傍目もはばからず、平気で裸になります。女性はビックリするほどの露出度です。
 
まだ稲は低いが、見渡す限りの田園風景です。収穫を是非見たいものです。
この辺りは米どころのようです(普蘭店市田園風景)
 
「庄河」のバスターミナルで乗り換えです。 ここで、日本人の友達のいる沈陽から来た、子供連れの女性にお世話になる。
 

「氷浴溝山水峡」の入口です。この門を入って、船で川を渡ります。

 
バスで一緒になった学生グループと沈陽からはるばる来たという子供連れとで団体割引で入場。
通常37元のところ30元になりました。
 
日本語が少し解るこの子供連れのお母さんには大変世話になりました。
宿泊先も家族連れのお母さんの世話になり、学生グループも一緒ということで、 なにから何までたいへんお世話になりました。

これが入場券です。
秋は紅葉がきれいなようです。

 
船で川を渡ります。少しづつ幽山幽谷の雰囲気が出てきます。
 
デジカメは中国ではとても珍しいものです。学生達は触りたくてしょうがないようです。 一緒に記念写真を撮りました。
 
 
向こう岸について早速、記念写真を撮りました。
山は低いがここは「北の桂林」と呼ばれており、とがった山が幾重にも重なっています。
右の写真の石碑には中国高官(江沢民?)の書が刻まれている>仙人灘

 
たいへんお世話になった沈陽の張秋麗さん親子 我々は船着場から目的地である「氷浴溝山水峡」の宿泊先へドンドン歩きます。 写真のずっと向うが船着場です。
 
このような川原をえんえん歩き、そして丸木橋をいくつもいくつも渡ります。
 
約30分くらいで宿泊所らしき民家が現れた。 山に囲まれた盆地のようなところです。水浴びから帰ってくる人がいます。
 
我々は全員ここに泊まった。5、6人が入れる小部屋がたくさんある。当然、山小屋と同じ雑魚寝だ。
近所には こんな民宿がたくさんあって、中には夜遅くまでカラオケを歌っているところもあった。
 
学生達は女性と男性で2部屋に別れ、沈陽の子供連れは1部屋借りた。
私は外国人ということもあって、母屋の厨房脇の小部屋を用意してくれた。
しかし、夜中襲われるのではないかと心配で眠れなかった。
 
 
夕食まで少し時間があるので、張さん家族と学生達は水浴びに出かけた。
私も誘われたが辞退し、荷物の見張り役をしました。 いずこも同じですが、観光客目当ての置き引き、スリなど用心第一だそうです。
 
みんなとても楽しそうです(^O^)でも、水はとても冷たい!
 
夜、みんなとビールで乾杯しました。ただ、ビールは冷えていません。
中国ではビールを冷やして飲むという習慣はないようです。冷えたビールを好むのは日本人だけのようです。
ですから、コップに注ぐと泡だらけですが、なぜかこの泡がすぐに消えてなくなるのです。
生ぬるい、泡の無いビールは最悪でしたが、 ここで食べた地鶏の唐揚げは最高でした。
後で聞くと、この鶏の名前は「大骨鶏」といい、庄河地方の特産らしい。写真を忘れた!ごめん!
 
夕食が終ると、川原でキャンプファイアーがあるという。行って見ました。
途中、しつこく馬に乗れ!馬に乗れ!というので、乗ってやりました。張さん親子も楽しそうでした。

きょうはここまで! ではでは、再見!
From DALIAN With Love!

「氷浴溝」第二報。 さて、翌日は氷浴溝を観光しました。

朝早く起きて、幽玄の秘境を体感しました。狭い山裾はトーモロコシ畑です。
トイレは仕切りの無い中国式で、レンガ造りの小屋が畑の片隅にあります。
かなり抵抗はありますが、生理現象は恨めません。場所はここしかないのです。

朝食は粟かゆ、キビ団子、涼菜4種です。結構いけます。

民宿にお別れして、いよいよ「氷浴溝山水峡」めぐりに出発します。
川沿いの道なき道を歩かねばならないので大変です。

観光客のために籠や馬が用意されています。 料金は大変高いです(交渉して一人100元くらい)
 
私達はこれらを利用せずに、渓谷をさらに奥へと進みます。途中、珍しい樹木がありました。

霞みたなびく幽玄峡を背景に記念写真。

川沿いの道はダンダン険しくなってきました。ぬかるんでとても歩きにくい。 学生グループは交代で馬に乗り出した。
 
馬は河岸だけでなく、川原を進むことができます。見事な眺めです(^O^)
 
そろそろ子供は限界のようです。張秋麗さんもとうとう子供を馬に乗せました。
この辺りが山水峡めぐりの終点です。ここから先はさらに険しくなり、道がありません。
 
私は帰りもずっと歩きましたが、ちょっとしたアクシデントがありました。 ここで記念写真を撮ろうと駆け上った時、足の裏を鋭利な石で切ったのです。
傷は大したことはなかったが、足の裏ですからとても心配でした。 バンドエイドを持っていなかったので、傷口をハンカチできつく縛って応急処置をし、 注意しながら歩くことにしました。
 
やっとの思いで船着場にたどり着きました。傷はひどくはならず、ほっとしました。
途中の休憩所では若い男性グループが上半身裸で休んでいました。
周囲の反応はほとんど「無関心」、というより「普通の状態」でした。
 
この二日間、私に着かず離れず、ずっとまつわりついている人がいました。
最初の頃は気味が悪くて心配しましたが、何も危害を加える様子がありません。
話し掛けてきたこともありましたが、全く理解できませんので、あきらめたようです。
それでもずっと、付き添っているのです。

後から張さんに聞いて解りました。
私が外国人なので、変なことでも起こると大変だから警護してくれていたのです。
民宿を紹介してくれた彼から、事前に連絡があったかも知れません。

お陰さまで、無事「氷浴溝」を楽しむことが出来ました。本当にありがとうございました。
また、沈陽の張秋麗さんにも大変お世話になりました。ありがとうございました。
もし、沈陽へ出張するようなことでもあれば、是非お会いして、写真を届けたいと思います。

ではでは、再見!
From DALIAN With Love!

<追伸>

2002年10月1日の国慶節オヤスミを利用して、いつも世話になっている呉さんに「氷浴溝」へご招待しました。 ただ、「氷浴溝」に到着して、しばらくして空模様が悪くなり、カミナリが鳴り出したので、あわてて帰ってきました。 結局、バスに乗って往復しただけのつまらない旅行となりましたが、せっかくですからリポートします。
 
大連を出て、開発区あたりで、現在建設中の金石灘行き快速電車の駅舎を見ることが出来ました。 断面形状が卵型の超モダンな駅舎です。
こういうところに見栄を張るのが中国のお国柄です。

庄河のバスターミナルに着いた。
駅前ではオートバイの展示会が行われていた。

 
ここで、マイクロバスに乗り換え、目的地に到着。入口で切符を買う。
空は霞がかかって、どんよりしている。
この時点では天気をそれほど心配していませんでした。
氷浴溝を背景に記念写真
 
入場して、船で渡ります。切り立った山肌を背景に両名ともかなり気取っています(^O^)
 
船着場に到着。氷浴溝はここから歩いて30分くらいかかります。 ここ「氷浴溝」は「北の桂林」と呼ばれるほど山紫水明に富んでいる。
 
 
しばらくして、にわかに暗雲たれこめ、雷が鳴り出した。観光客は我先にと引き返し、渡船場に走る。
私達も戻ったが、とき既に遅し、長い行列が出来ていた。風雨のなか、急いで船に乗る。
 
真昼の12時頃なのにこの暗さ。
左側には大きな駐車場とトイレはあるが、レストランのような休憩するところはない。
ドシャブリの雨に、傘のない私達は雨をしのぐところがない。
入口近くにテント張りのイベント会場がある。とりあえず入場料を払って中に入る。
 

テントの中では化石が展示即売されていた。
私が日本人だとわかると、しつこく売り込み始めた。
なかなか帰りのバスが来ないので、時間つぶしも限界、
売込みを断るのも限界だ!

化石はどれもこれもみんなニセモノであることがはっきりわかる。
売り込みも激しいので、雨宿り代としてひとつ買うことにした。

どれもこれもみんな立派??な額に入っている。
額の裏を見ると、荷造り用のテープでしっかり止めてあり、簡単には外せない。 このようないい加減な作りが中国の現実なのである。
しかしである、
銘板には1億3千万年の地層から出た「狼鰭魚」の化石とある。

「狼鰭魚」とはどんな魚か調べたがよく解らない。

ちょっと見には「ザリガニ」としか思えない。
お値段は300元(約4000円)でした。
本物がこんな値段で買えるわけがない(^レ^;

 

でも、なぜか大切に壁に飾っています。額の大きさは34cmX30cm、重さは1.5Kg。 大きさのわりには重いものです(石は本物のようです)
ただ、壁に取り付けるとき、誤って落としてしまい、額が壊れました(左下)
透明な接着剤でくっつけましたが、何時まで持つことやら。

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