高齢化社会の生き方を考える

 

背景 2020年頃65歳以上の高齢者人口がピークに達する(約3300万人)
そして今後、数十年間は少子高齢化社会がつづく。
高齢者とは

(広辞苑より)

・高齢:年齢が多く、老いていること。高年。老年。

・老人:年とった人。年寄り。
関連用語>老人性痴呆、老人の日(敬老)、老人病、老人ホーム

高齢社会とは

1950年国連制定

高齢化社会:全人口の中に占める65歳以上の人口が7%を超えた社会

高齢社会:同人口が14%を超えた社会

65歳以上人口割合の国際比較(単位:%)

国  名 1950 1985 2000 2020

日本

4.9

10.3

16.9

25.2

アメリカ

8.1

11.9

12.8

17.3

イギリス

10.7

15.1

15.4

18.7

旧西ドイツ

9.4

14.7

16.8

22.3

フランス

11.4

13.0

15.3

19.1

スウェーデン

10.3

17.9

17.6

22.8

人口高齢化速度の国際比較(65歳以上人口比率の到達年次)

国  名

7%

14% 所要年数

日本

1970

1994

24

アメリカ

1945

2015

70

イギリス

1930

1965

35

旧西ドイツ

1930

1975

45

フランス

1865

1995

130

スウェーデン

1890

1975 85

元気であり続けるための提案

65歳はまだまだ元気に活躍できる歳である。
特に、日本人の平均寿命は世界一であり、65歳でしょぼくれるものではない。

・1995年
 女性:82.84歳、男性:76.36歳

・2025年
 女性:85.83歳、男性:78.80歳(予測)

培った技能技術、誰にも負けない特技、豊富な経験、個性の豊かさ、などなどひとりひとりには素晴らしい持ち味がある。

この自分の持ち味を生かし、構えず、ごくごく自然に、日常生活できれば最高です。

ただ、持ち味を生かすにはお互いがそれぞれの持ち味を出し合い協力しなければならない。

そのため自分の持ち味は何なのかを明確にし、公開して、誰でも利用できるようにする必要がある。

 

インターネットはこれが簡単にできる、素晴らしいシステムです。

ホームページに持ち味が発表でき、Eメールでやりとりできます。

さて、持ち味があっても発揮できる場所がなければ意味はない。

持ち味発揮できる環境、活躍できる場が必要である。

場のコンセプト

効率主義、利益主義ではなく、持ち味が発揮できることに喜びを感じられるところであること。

そして、発揮した結果は世のため人のためになっていること。

場の一例

1、定年後の再雇用
  (顧問、嘱託、指導員、パート)  

2、自治体の文化活動、教育活動、福祉活動

3、独立した仕事場の設立
  (官主導、民主導、官民共同施設)

  ・何でも自分で出来る場所

  ・出来ない人が出来る人に頼める場所。
   (何でも相談所)

  ・高齢者と若者が交流できる場所

4、自宅

報酬について 報酬は仕事の内容に応じて正しく評価しなければならないが、厳密ではない。
要は当事者同士が納得できれば良い。

時間や出来高ではなく「出来栄え」払いが良いと思う。

>多分、持ち味保有者は全員がその分野の仕事の出来栄えを評価できる人である。

 

私の主張

介護を必要とする人を介護するのは当然である。が、
介護を必要としない元気な人が介護を必要とする人にならないように、元気を維持できるような環境を整備し、介護以上に支援すべきである。

すなわち、積極的に生きる人を増やすような施策を重視すべきである。

介護するより、されるより、元気に家族と毎日過ごせることがどんなにか素晴らしいことか言うまでもない。

残念ではあるが多分、高齢化社会では介護される人の方が多いと思われる。

介護は誰にとってもかなりつらいものです。
しかもはっきりいって後ろ向きで、楽しみが少ない。介護しなくてもいい人の多いほうが世の中よほど明るいはずである。

それは高齢者すべての願い

 

自主的・自立的に生きる。

世話をかけない、世話がかからない。

誰かのためになっている喜びを感じる。

毎日毎日が楽しい。

介護不要人間。

 

 

少子高齢化社会を生きる高齢者の2つのタイプ

上から下に状態が推移します。
さて、あなたはどちらのタイプをお望みですか?

タイプ 1 タイプ 2

何もやることがない
何もやらしてもらえない
邪魔物あつかい

やりたいことがいっぱいある
何でもやらしてもらえる
経験持ち味個性を認めてくれる

何も出来ない
何もしたくない
あきらめ

身体を使う、頭を使う
毎日が楽しい
食事も美味しい

ボケ

新たな持ち味探求
学習意欲
積極的

介護必要化 介護不要化
家族、社会の負担 家族、社会の一員
重荷 活力
絶   望 希  望

<参考資料1>

 

世界の高齢者人口
(国連統計)

現在(?):3億7100万人
     (全人口の15人に1人)

2025年:8億200万人

2050年:14億1600万人
      (7人に1人)

高齢者のための国連5原則

(国際高齢者年1999)

1、自立:高齢者は食糧、水、住居、衣服、医療、労働、教育、訓練ならびに安全な環境での生活を得る。

2、参加:高齢者は社会の一員として政策決定に参加し、若い世代と自分の経験と知識を分かち合う。

3、ケア:高齢者は発病を防止し、肉体や精神が快適な状態であるための医療を受ける機会を与えられる。

4、自己実現:高齢者は社会の教育的、文化的、精神的、娯楽的資源を利用できるようにする。

5、尊厳:高齢者は安全の中で生活ができ、搾取や虐待を免れ、年齢、性別、人種に関わりなく公正に扱われる。

<参考資料2>

地球人口の推移

年代

人口

世界史

日本史

BC7000

1000万人

農耕、新石器時代

縄文前期

BC3500

4000万人

農耕・牧畜生活>独自社会の形成

縄文中期

BC1500

8000万人

青銅器時代、中期バビロニアアッシリア王朝、中国殷王朝、

縄文後期

AC1

1.6億人

ローマ帝国全盛、ゲルマン民族大移動

弥生中期

1000

3億人

  平安時代

1700

6億人

ルネッサンス時代、宗教改革、ルイ14世時代、バッハバロック全盛

江戸元禄

1830

10億人

アメリカ独立戦争、フランス大革命、イギリス産業革命

江戸天保

1930

20億人

世界恐慌、ロンドン軍縮会議

大不況

1960

30億人

寿命延長、人口激増、南ベトナム民族解放戦線結成 日米新安保

1985

50億人

メキシコ大地震、コロンビア火山噴火、ソ連ゴルバチョフ  

1999

60億人

   

2000

80億人

   

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