知多四国八十八ヶ所めぐり

2006年11月4日(土)第11回巡拝>第80番〜第88番

第88番
曹洞宗 瑞木山 円通寺

(大府市共和町小仏67番地)

御本尊 馬頭観世音菩薩

慈悲深き大師の恵み有難や 今日木之山(このやま)に法の花咲く

 

いよいよ最後の霊場88番「円通寺」です。
今来た道「県道23号」を伊勢湾岸自動車道まで戻る。
湾岸道路のガードを通過すると左側に円通寺はある。

突き当たりの坂道を自転車を押して登る。
と、一見荒れ放題の境内があった。

   
左側に小柄な人物像が立っている。よく見ると「新四国巡拝200回記念」とある。
私は約1年半でやっとのこと1回巡拝できた。このペースで200回巡拝すると300年かかってしまう。
この人は一体何歳頃から、何年かかって達成したのでしょうか?信じられないペースです。
巡拝は当然のことながら徒歩のはずです。すごい!の一言です。  
大師堂には手書きのビラが所狭しと張り出されている。円通寺の通寺をもじって「つうじの神様」とある。
ほかには「しも弘法大師」、「しも・お尻をお守りしていただく便所の神様」
ここの住職は商魂たくましい(^O^)

 
      
 

納経印をもらうとき、住職に「やっと最後までたどり着きました」と報告しましたが、ねぎらいの言葉はありません。
ただ、黙々と3つの朱印を押すだけでした。私は思うのです。

私だけではなくここに至ったすべての人は、最終88番を特別な感慨を持って訪れるはずです。
そんなとき、このように事務的機械的に処理されては、興ざめです。疲れが一度にどっと出てきました。
ふと、隣を見るとピカピカの庫裡がありました。円通寺はお堂よりも庫裡のほうが大事のようです。

生産工場よりも本社の建物のほうが立派などこやらの会社と同じようです。
こんな会社は永く存続は出来ません。果たして円通寺はどうでしょうか??

   
   
帰りは県道23号を一気に南下します。時刻は13時45分。
行路は交差点「田面」、「本郷」から、豊田織機の工場を回って、交差点「ウド」を右折、「宮内町2」の交差点を左折して再び南下。

知多半島のほぼ中央を走る県道23号は起伏の激しい道です。どんな坂道でも降りて歩かず、すべてペダルを踏んで走破します。しかし、時々は休憩しないとひざ関節が攣ってきます。

これまでもそうですが、休憩は通常立ったままで、1回5分くらいです。
座ってしまうと、2度と「起き上がれなくなるのでは?」という、恐怖があるからです。

県道252号との交差点にコンビニがあった。
ここの駐車場で家から持ってきたサツマイモの天ぷらとらっきょうをつまむ。勿論、立ったままです。
この後の体調は極めて良好でした。らっきょうの酢と砂糖が疲労回復に効果あるようです。

更に南下。知多半島道路のガードをくぐり、知北平和公園を通過する。
まもなくで名鉄河和線を横切り、交差点「緒川新田」を左折。
この道は県道55号で、名鉄河和線に沿って(巽ヶ丘駅ー白沢駅ー坂部駅ー阿久比駅)を過ぎ、椋岡駅手前で県道264号に入る。

県道264号はいきなり長ーい登り坂です。頑張って頑張ってやっとの思いで峠に到着。
しかし、ひざはガクガク。これ以上はもう頑張れません。小休止が必要です。
最後の天ぷらとらっきょうを食べ、お茶を飲み干す。

さて、峠を下ると、そこは16番札所「平泉寺」である。88番円通寺を出発して、ちょうど1時間が経過した。
引き続き、県道264号を南下。
半田市内に入って、交差点「出口町」から国道247号に変わり、自宅に着いたのは15時15分であった。

   

大府市の端から、約1時間半で無事帰宅できました。まだまだ私も捨てたものではありません(^O^)
とにもかくにも、お疲れ様でした。

これで知多四国八十八ヶ所めぐりを終ります。

この巡拝を思いついたのは母親の足のしびれを懸念したからです。
そして、私自身の体力の有り様を確認することでもありました。

お陰さまで私が巡拝している間に母の足は急速に改善しました。
名大の検査入院の結果で処方された薬の効果は絶大だったとは思いますが、
弘法大師の力も無視できないのでは、と思うようになりました。

数え切れないほどの「南無大師遍照金剛」を唱えました。無心に唱えました。
寺内の木々は私を気持ちよく受け入れ、熱中症寸前の私を癒してくれました。
一巡して歳が65歳になりました。弘法大師さん本当にありがとう!

 

南無大師遍照金剛  2006年12月7日 完

 

<追伸1>

巡拝した八十八ヶ所のなかには、手入れ不十分な荒れた寺もありました。
巡拝者に対し、心の通っていないお寺もありました。

気になった霊場については批判もしたりしました。
時には激怒して、札所登録削除を求めたこともありました。

巡拝者はそれぞれの思いを抱いて黙々とお参りしています。
ですから、 霊場は全ての巡拝者の思いを聞き届けることが大切です。

これは霊場としての誇りがなければ出来ないことのように思う。

南無大師遍照金剛

<追伸2>

曲がった三脚を直そうと思い、反対に曲げたら折れてしまいました。
三脚にもお疲れ様といいたい。でも、捨てませんよ。
修理して使えるようにします(^O^)

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