こんにちは!お父さんです!元気だかね!
イベント会場ポートメッセ名古屋で、2004年10月19日から行われていた、ITS世界会議が明日で終わります。私は22日行ってきました。久しぶりの展示会見学でしたから、わずか3時間程度でしたが、足が棒のようになりました。

世界の最新ITS(Intelligent Transport Systems 高度道路交通システム)が一望できました。
この分野でも日本の先進技術は抜きん出ていました。台湾、韓国、中国なども出展していましたが全く問題外でした。

ここに武豊から発信している世界初のものがあります。これを見に行ってきました。

新聞では既に報道されています。

そのものとは世界最小の「折りたたみ自転車」です。

添付写真を見てください。
愛知県のブースに置かれていました。

   
発案者は工学院大学機械工学科専任講師 塩田先生、作ったのは武豊の(株)齋藤工業、コンピュータ解析は愛知県産業技術研究所、です。
齋藤工業は従業員10人程度の鉄工所ですが、社長の齋藤さんは溶接の達人です。
最近、軽量化の注目材料「マグネシウム合金」の溶接技術で、いくつも表彰されている人です。
武豊にもすごい男がいるのです。

開会日19日の中日新聞にも記事が出ました。私は既にこの試作一号機を見ています。
そのとき撮った折りたたみ状態の写真を見てください。
コインロッカーに入る大きさです。折りたたみ自転車の動画(avi320KB)もあります。
ご希望なら送りますので、メールください。

用途は、災害発生時の緊急避難用としてアチコチに配備しておく。車に搭載し、自然にやさしい旅をする。などなどです。今、私達はこれを武豊で量産することを考えています。一般の自転車は安い中国製に代わりつつあります。江南市の自転車最大手「ツノダ」は最近倒産しました。

ほかに「丸石自転車」もありますが、カーマなどで売っている自転車は聞いたこともないメーカー(中国製?)ばかりです。

普通の自転車では最早対抗できません。中国製なら4900円で買えます。
折りたたみ自転車で起死回生出来るか??1,2年の間に結論を出します。

このほかとても面白い展示、風景がありましたので、引き続きリポートしていきます。
お楽しみに(^O^)

会場であるポートメッセ名古屋の入口はこんな感じです。

ドームの第一展示館は自治体、外国政府、大学・研究関係など100くらいが出展していた。

第3展示館は企業140社ほどが出展している。

目的は世界最小の折りたたみ自転車ですから、企業展示館ではなく、第一展示館に進みました。

入ってすぐF1レーサー2台が展示してあった。
HONDAとTOYOTAである。

通路を挟んだ隣は、すごい人だかりです。何だろうと覗くと、そこに神田愛知県知事がいます。
このブースは愛知県立大学でした。5台の人型ロボットと、6台の車型ロボットを使い、音楽にあわせてダンスパフォーマンスをやるそうです。人ロボットは手と足が屈伸するだけでしたが、車ロボットは動きがスピーディで、6台が一糸乱れぬリスポンスでした。

   
そこから少しのところに慶応義塾大学の大きなブースがある。NASAの衛星画像の盲点を説明していた。日本では北海道の積丹半島辺りがピンボケしている。
慶応にはITS関連研究室がたくさんあり、その中で、最高時速370Kmの8WD電気自動車が注目をあびていた。

屋外展示場に東名を走って持ってきた実車をみた。巨大な車であった。ボディにはスポンサーの名前がびっしりだ。小回りが効かないので、街を走ることは無理のようだ。

   
外国ブースもたくさんある。展示館中央部に大きなスペースをとっているのは、台湾、韓国、中国のアジア勢でした。アメリカ、UEは隅の方にこじんまりと展示していた。
デモ展示のある台湾と韓国ブースは人が群がっていたが、デモ展示も無く、北京、上海、杭州などの取り組みが、英語パネルだけの中国ブースは閑散としていた。中国のブースを紹介します。

   

壁際のほうに進むと、キティちゃんロボットが目に付いた。売り出す予定のようで、定価45万円とカタログに書いてあった。いろいろな場面を想定した会話集がインプットされており、話しかけると表情豊かに応答できるようです。私も if bot に話しかけましたが、嫌われたようで、ロボットが怒ってしまいました。これもプログラムのうちかもしれません。

   

ドーム状展示館の壁際にたくさんの絵が張ってある。
幼児、小学校、中学校各クラスの優れた作品が、ここに掲示されている。

   

自治体では主催地、愛知県が最大規模であった。中部国際空港と万博をセットで宣伝していた。

   
同じく主催地名古屋市も頑張っていた。実物大の金の鯱を展示していた。
作ったのは中部地区の業者ではなく、京都の樹脂モデルメーカーだった。
なぜもの作り日本一の中部地区で作らなかったのかと質問したら、京都のメーカーはこのようなレプリカ作りでは日本一なのだと言う。残念!!!
   
台湾ブース前には子供が群がっています。袋がもらえるのです。
館内を歩いている子供はほぼ全員が、台湾の袋を持っていた。
この辺り、ずっと片手カメラで撮影したためか、ピンボケ写真ばかりです。

残念!!!すみませんm(_)m切腹!!!

 

第一展示館(ドーム)のほぼ中央部には食堂とイベントステージがあります。
しばらくすると、イベントステージで閉会のセレモニーがありました。
本会議の名誉会長である豊田章一郎氏の挨拶、その他があった。

   

私が豊田章一郎氏の姿を見るのはこれで3回目です。前2回は私がトヨタ協力会を担当していた時、社長としての挨拶やテーマ講演を聞いたことがあるのです。

   

ずっと、折りたたみ自転車を探したが、見当たらない。ということで、第3展示館に進んだ。
こちらは主として自動車メーカーのITS取り組みです。
トヨタはグループで出展です。その他のメーカーは単独です。

 

ダイムラークライスラーはタイムトンネル風ブースでした。

格好は良いのですが、内容がよく解りません。

 

ホンダのブースは黒山の人だかりです。人がずらっと並んでいるのです。
みんな運転シュミレーターに乗りたい人でした。

   
明日6日(土)から7日まで、中学校のクラス会で箱根強羅温泉に1泊旅行します。
歳も歳ですから、飲んで食べての食事会はそろそろ限界です。
「温泉につかって、ゆっくりした旅もいいのでは」ということで、5年ぶりのクラス会は初めて1泊となりました。私のように引退した人間、現役で頑張っている人間など様々ですが、なぜか昔に比べ、出席者が減っています。体調が悪い人、冠婚葬祭とぶつかる人など、理由もまた様々です。少しづつ、一人づつ、少年時代の友が減っていきます。
OMRONのブースでは自社のITS部品が車のどこに搭載されているか、モデルで示していた。

外国人もオムロンは良く知っているようで、しきりにシャッターを押していた。

ふと思いました。
私が1972年アメリカシカゴのIMTS(国際工作機械見本市)へ行ったときです。
私はカメラとポータブルカセットレコーダを持って、展示されている最先端の機械と工具の写真を撮りながら、また、ブツブツと展示物の特徴などをレコーダーに録音しました。このレコーダー(オリンパス)は今でも使えます。

当時5,6万円はしたと思いますが、見本市見学を充実したものするため、奮発して買いました。
会場では周りの人がけげんそうに私を見ていました。が、私は構うことなく、見本市の印象を録音し続けました。そのお陰で、見本市見学の報告書は見事に完成しました。

ITS世界会議の展示場では、世界中の外国人が日本のITS技術を参考にしようと、躍起になっていました。ちょうど30年前の私のように!

この展示館の中央通路に5台のクラシックカーが展示されてた。
提供したのはトヨタ博物館です。紹介しましょう。

   

まず、世界最初のガソリン自動車ベンツです。

   
さてここでクイズです。つぎに展示されているクラシックカーは何でしょう?
   
ベンツの次は解りましたか?

そうです。ガソリン車の大量生産に成功した、
アメリカ フォード社のモデルT、通称「T型フォード」です。
説明看板がカメラブレで見えません。残念!!

   
次はどんな車だと思いますか?これぞクラシックカーです。
「これぞクラシック」なる車?解りましたか?それはイギリス生まれの「ロールスロイス」でした。
   
次はアメリカのこれぞクラシックです。その車は何でしょうか?
「これぞアメリカンクラシック」なる車?解りましたか?それは「キャデラック」でした。
   
次は007が乗った日本のスポーツカーです。その車は何でしょうか?
「007が乗った日本のスポーツカー」なる車?解りましたか?それは「トヨタ2000GT」でした。
   

最後は映画「バック・ツー・ザ・フューチャー」のタイムマシンとなった車です。
その車は何でしょうか?

 

映画「バック・ツー・ザ・フューチャー」のタイムマシンとなった車。
解りましたか?私は知りませんでした。

   

さて、第3展示館もくまなく見ましたが、目当ての折りたたみ自転車は見当たりません。
しょうがないので、齋藤さんに電話して展示場所を教えてもらいました。
場所は愛知県のブースでした。ありました。

   
どこかの叔父さんが乗っていました。 いろいろな角度から写真を撮りました。
 

このあと、巨大な「ITSワールド」の体験館を見たかったのですが、ここは予約制で次の空席は15時30分までありません。所要時間は約50分とのこと、帰り時間の関係であきらめました。

 
これでおしまいです。とにかく安心安全な車社会を作るためにたくさんの人が、研究開発していることが解りました。 私がやってきたもの作り(金物)は目に見えるところがたくさんあり、非常に解りやすかった。

しかし、最近は数値制御の機械がほとんどですから、ブラックボックスが多く、素人ではほとんど手が出せない。従って、故障した時や故障しないように保全しようとしても、制御の部分はメーカー任せになります。

このITSもほとんど同様の問題を抱えています。目に見えないところで、人間では不可能な制御を瞬時に行って、人間の生命を守ろうとしています。

ITSの課題は、人間にとって有益な情報をいかに早く、人間に理解行動させるかではないかと思う。人間と機械とのインターフェースが最も重要なことだと感じました。

これからのもの作りはハードとソフトが完全に融合したものになるでしょう。
新しい時代の到来を予感させる、素晴らしい展示会だったと思う。

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