3月18日>中国4日目

西安滞在

兵馬俑博物館 ⇒ 華清池 ⇒ 大雁塔

西安の夜明けは遅い。7:00ころ明るくなってきた。
雨は降っていないが、寒そうである。持っては来たが一度も着ていないコートを用意する。
また、今までずっと長袖の下着1枚であったが、今日は半袖のシャツを加えて2枚着ることにした。
 
朝ホテル出発前に中庭の秦の始皇帝像に書かれている古文書の朗読と解説を、ガイドの劉君にお願いしたが彼もよく解らないという。そこで、ホテル内の土産物売り子の彼にも尋ねたが、彼も不案内であった。
 
朝食7:30、劉君寝坊して朝食抜き。
毎日の通訳で神経をすり減らしており、かなり疲れている様子。頑張れ劉!!
 
9:00ホテル出発。雪解け後のホコリっぽい街を一路「兵馬俑博物館」へ向う。
約1時間のドライブであるが、ホコリで喉が悪化するような気がして心配だ!
 
途中の外国人向けみやげ物店で買ったラッカン>1印10元X3=30元(約630円)
作者は30歳くらい、名前はヤンモーさんという。署名をもらった。
他にも楊さんの墨画を4枚買う>1枚30元X4>120元(約2520円)
 
兵馬俑博物館が正面に見えてきた。
 
撮影はここまで  

兵馬俑博物館

兵馬俑坑」は秦始皇帝陵の東1.5Kmの地下で1980年発掘された、秦代遺跡を代表するものである。等身大の陶製兵士や馬などを配置し、陵を守っている。
総勢7000名の兵士、500頭の馬、130輌の戦車は実際の軍隊そのものを再現している。
 
入場券>30元
 
兵馬俑坑だけは撮影禁止であったが、ビデオはカメラと違ってフラッシュがないので撮っていても解らない。そこで、監視員に内緒で撮り続けた。まだ発掘途中で、観覧者は手前から左端通路を通り、ほぼ真ん中辺りの渡り通路を右方向に通り、右側に抜ける。

これが、秘蔵の写真である。

 

 
以下は博物館で買った絵葉書  
この馬車は銅製で1980年に発掘されたものである。パンフレットに寄れば、出土したのは二組で、2輌の車には馬4頭と御者2人が配置されていた。
社内の装飾は華麗で、当時の精巧な工芸技術が伺われる。
秦の兵馬俑と銅馬車は世界の偉大なる奇跡として褒め称えられている。

 

以下、絵葉書を紹介します。

 
博物館屋外をウロウロしていたら珍しいところを見つけた。
 
馬の置物を作っているところです。若い女の子が2人で本当に手際よく作っていた。
 
 

華清池

西安の北東約30Kmに位置する温泉保養地

712年即位した唐王朝の玄宗皇帝は秦の時代(紀元前200年)から知られた温泉場に離宮を造り、
楊貴妃とともに暮らし、政務と宴の毎日でおおいに楽しんだが、そのうちに楊貴妃に溺れ、政務がおろそかになり、安禄山の反乱を招いた。

現在の建物は清朝の末期に西太后が作った。
また、唐代の遺構発掘に伴い、当時のままの浴場と建物を再建した。
露天風呂や大浴場まであり、唐代の華やかさが偲ばれる。

 
華清池前の歩道にはたくさんのおみやげ露店が並んでいる。入口には「華清宮」とある。
 
入口で入場券を買う。中で写真を撮るのは有料です(5角、約10円)
 
パノラマ写真をご覧ください。池の水はお世辞にも綺麗とはいえない。
 
 
右回りに池を観覧します。書画と楊貴妃の入浴像展開催中。
 
池の端で記念写真。この辺りからビデオカメラを劉君に渡し、撮影してもらった。
 
 
お陰で様で、宮内を散策する私の姿が記録されました。劉君ありがとう!
 
上から池を眺める訪中団のみなさん。
 
周恩来首相が1960年に来訪した時の記念銘板 これはなんだか解らなかったが、記念にと思い撮った。が、意味不明(^レ^;
   
ここが温泉の入口。料金は大人5元(約100円)
 
途中に掲げられていた大きな墨絵。
宮廷の様子のようです。
美人ガイドの崔さんと記念写真
   
いただいた写真  
 
昼食は華清池内のレストランで食べる。これがそのときのお手許です。
 

大雁塔

西安の南4Kmにある大慈恩寺にある「大雁塔」は、唐の太子「李治」(高宗)が母の文徳皇后を記念して652年に創建した。また、大雁塔は玄奨三蔵が16年にわたるインド・西域の旅から帰り、持ち帰った経典を収蔵するため、高宗に進言して建てたものでもある。玄奨はここで経論75部、1335巻を翻訳するとともに、ここで経典を教え、門下は3000人に及んだという。

また、有名な「大唐西域記」もここで執筆した。この旅行記は全12巻で「孫悟空」、「沙悟浄」、「八戒」
の活躍する「西遊記」はこの旅行記をもとに明代に書かれた小説である。

高宗が建てた大雁塔は5層であったが、後に彼の皇后「則天武后」が改修して10層とした。
しかし、戦火で焼失し、今日の7層となった。

正面に見えるのが「大雁塔」
 
まずは記念写真。

 
大慈恩寺内を大雁塔に向って進む。
 
本堂で線香をあげて、旅の安全を祈願します。崔さんもお参りしてくれました。
 
このような国家重要文化財指定看板が至るところに掲示されている。
 
入場券を買います。外国人は3倍です。

大雁塔には四方に入口がある。中は薄暗い。

   
いただいた写真>劉君はとてもハンサムです。
 
階段で上に上がる。階段、手すりなど、すべて木製である。
 
注意安全、禁煙、現在地の高さその他案内表示灯
 
ここが最上階の天井です。なんと物好きなんでしょうか私は(^レ^;
 
お天気が悪いので見通しは悪いが、四方を眺めてみました。
 
ここからだと、広がりを重視すると大雁塔の頂上が切れてしまう。
かといって、塔頂を撮ると、幅が制約される。困りました(^レ^;
そこで、カメラを横にして撮りました。顔を横向きにしてご覧ください(^O^)
 
大雁塔の中に土産物売り場があったので、ここで拓本を5枚買った。
李白、杜甫、王維、東波、寒山寺である。1枚50元X5枚=250元(5,250円)
すると「孔子像」を1枚サービスしてくれた。帰りのバスの中で、みんなからそれはニセ物だ!
と、冷やかされてショックだった。
 

 
駐車場のみやげ物店で焼き芋を売っていた。目ざとく見つけ、食べてみた。とても上手い。
写真後方に立っているみやげ物店の店主が最後までじっと見ていた。
 
焼き芋をうまいうまいとみんなで食べていると、青色と黄色のキルティングを着たおばさんが寄ってきた。小さな石ころみたいなものを取り出して、「これ買え、これ買え」とうるさい。
延々としつこく付きまとい、買うまで引き下がらない。
 
わたしは買う気がないのでヌラリクラリとしていたら、今度は男がやってきてなにやら売り込みし始めた。なにを言っているのか解らないが、私は「もうたくさん買いましたから要りません」と何回も断った。
 
もう、出発の時間です。
バスに乗ったら、このおばさんから買った人が2,3人いて、ものを披露していた。
小石のようなものだったが、おばさんたちはバスの中まで手を伸ばして、それを追加していく。

一人50元と言っていたが、みんなしきりにおばさんに「高い、高い」と騒いでいた。
ただ、この小石が珍しいものであることは間違いなさそうです。
しつこいおばさんたちも、我々全員から冷やかされて、早々に退散した。

 
<追伸>
ここのトイレは外国人料金を取るわりにはひどいものだった。
つまり、隣丸見えの掘割式だったのだ。何とかして欲しいものです。
 

 
ホテルへの帰路。
 
なにやら人だかりです。どうやら、自動車の事故のようです。
 
駅前を通って、路地を通って。
 

 
夜は陝西省国際人材技術交流総公司の招待で夕食会があった。
総経理も出席すると言うことで、我々は各自の会社のパンフレットと製品見本を持って出かける。
ホテルのロビーでくつろぐ団員
 

場所は鐘楼近くの「徳発長酒店」であった。

 
これがこの店の名物料理「餃子宴」のフルメニュー。
水餃子のフルコースは西安市の名物料理だ。
 
餃子は全21品のなかから10品選出された。辛いもの、甘いもの、野菜入り、肉入り、果物入り、などなど内容物も豊富、形も様々で十分楽しめた。
 
ただ、15分おきに1品出てくるので、とてもそんなに早くは食べきれない。

中国の宴会は一般的に2時間くらいのようであるが、このボリュームだとちょっと無理か?
(確かに隣のテーブルで食べていた家族は2時間くらいで帰っていった)
 

 
今日で中国3日目であるが、気付いたことがある。
それは「子供」の姿があまり見られないことである。

朝8時ころや夕方5時過ぎくらいには少し見られるが、日中はほとんど。特に都心では見えない。
今日は西安市のかなりの郊外に出たためか、田舎の部落に子供の遊ぶ姿が見られた。

歓迎会前の17:25ころホテルの窓からとおりを眺めていたが、相当な人通りにもかかわらず、子供は3人見るだけであった。

次ぎに進む>1993年3月19日(金)

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