お父さんの傑作

山の芋 2014年
(自然薯・長いも・とろろ芋・つくね芋)

2015年以降は「畑」サイトにて他の野菜とともに栽培状況をまとめて紹介します

今年も例年通り、4月中旬の植付を予定していたが、 散歩道の農家の親父さんが2月末頃植え付けていた。
畑は陽射しも良く土はフカフカであった。しかも水はけのよさそうな斜面にあった。これなら2月でもよさそうだ!
気候にもよるが、今年は種イモも70本を超えるので例年より早めに畝つくりせねばなるまい。

昨年は、Bブロックの東西方向(長さ約4.4m)に深さ50cm、幅30cmの溝を90cm間隔で5本掘 ったが、粘土質を深さ20cm掘ることの大変さをつくづく痛感したので、今年は溝深さを粘土質手前までの深さ30cmとし、雨樋は地表から30cm深さまで傾斜させる。そして、植付けは2工程に分割した。

まず、@ 植付け前の準備(雨樋の上15cmまで溝いっぱいに山砂を入れ、その後案内棒を設置する)を行う。
次に、A 案内棒に沿って種イモを配置し、その上に堆肥などを施した土を5〜10cmほど覆う。

こうすることで自然薯のようにイモの成長部は山砂の中で、肥料は自然薯が腐葉土であるのに対しこちらは堆肥入りの土ということになる。

例年、植付け方向は東西方向であったが、今年は種イモが多いので、Cブロック全体を長芋専用とし、かつ畝を南北方向(長さ約8m)に変更。種イモ用畝を5本(植付け数1畝14個)とムカゴ25個用畝を1本、計6本とした。

 
3月19日>東側に1本試掘<粘土質までは昨年のBブロック同様約30cmであった。
   
3月19日> 植付け準備工程試験作業  
 
   
3月21日> 植付け準備作業1畝目終了<植付け数13個 3月24日> 植付け準備作業2畝目開始
   
3月25日> 植付け準備作業2畝目完了<植付け数15個
 
3月26日>まとまった雨が降る。我が畑は池のようになっているはず。2,3日は畑に入れないのでお休み。
3月29日> ムカゴの植付け準備および種イモ植付け溝掘り3畝
   
4月16日>種イモ畝2畝植付け>東側13個+15個=28個。中央部>ムカゴ種まき26個
   
4月19日>種イモ2畝植付け<西側畝19個+東側畝19個=38個

雨樋がなくなったのでカーマに出かける。雨樋は4mもので1400円程度。これを1m長さに切断すると4個。
20個分となると4mものが5本必要となり、費用は7000円である。
フッと隣を見ると、長さ910mm、幅660mmの波板(波トタン)一枚400円がある。幅660mmを4分割して一枚165mm幅にすると波板1枚で4枚取れる。合計20枚欲しいのであるから波板は5枚、総費用2000円で済む。決定!
ただ、カーマの工作室でノコギリを借用して切断するのはかなり難儀であった。

山砂をほぼ使いきって2畝植付けを完了させた。
残りの種イモ40個弱は長さ25〜30cm程度の小形なので、植付け間隔は30〜35cm程度に狭めた。
このため植付け数は2畝とも19個となり、合計38個となった。
植付け後たっぷり水やり。16日に植え付けた畝にも水やりする。ただ、明日か明後日には雨が降るという予報である。

あわせて、種イモ66個、ムカゴ26個の植付け完了
山砂たっぷりの環境が生育にどう影響するか楽しみだ(*^^)v
種イモ>50cm5個、40cm14個、30cm18個
20cm12個、その他20個
 
4月25日>水やりしていると、3か所初芽あり。そろそろ支柱作りの準備をしなければならない。しんどいな!
 
5月4日>自然薯のツルがちらほら伸びているので支柱建てを行う。例年、逆V型であるが今年は石川さんにもらった竹がたくさんあるので1m間隔で垂直立てとする。垂直支柱は東側3畝と西側2畝の2ブロックに分け、それぞれ6本X2計12本合計24本。支柱の上部を長さ3mの竹で横方向に紐で縛る。
 
5月10日>乾燥防止の稲藁を敷き、水やり 5月31日>29日雨降るも、連日の真夏日でギンギラギン

6月14日> 娘が孫を連れてやってきた。じゃが芋掘り中の二人を長芋栽培越しに記念撮影(●^o^●)
 
7月11日>1959年の伊勢湾台風と同規模(930hpa)の巨大台風8号が沖縄県を襲い、気象庁は異例の「特別警報」を発令した。その後直角に方向転換し、列島の東側海岸線に沿って東進し、房総半島上陸後再び海岸線を北上、宮城県沖で熱帯性低気圧となり消滅した。
我が地方では台風の勢力も980hpaと衰え、最大風速も25m程度となったので巨大台風というような恐怖感はなくなった。
長芋の支柱は問題なし。山形支柱より箱型支柱の方がガッチリ連接して強度がありそう(*^^)v
通路の雑草対策として不要になったカーペットを敷き詰める。
 
8月12日台風一過の畑を見に出かける。
長芋のムカゴが台風の暴風雨で相当数落ちている。
これはいけません!昨年は畝間に寒冷紗を敷き詰めたが、今年は棄てようと思っていたが棄てられずに物置に仕舞っておいた1cm角の樹脂ネットを畝間全て(4ヶ所)に敷き詰める。(今年は1cm以下のムカゴは収穫しない方針。)
1cmネットの不足分は寒冷紗で補う。
 
 
8月19日3回目追肥(化成888を株当たり一握り)
10mmネットではムカゴが網目から下に落ちてしまい収穫できない。そこで、寒冷紗に切り替え。
10mmネットを回収していたら異様な臭いがする。腐乱したヘビが網目に絡まって死んでいる。
身体は既にアリなどに食われ、骨が見えている。しかし、網目に突っ込んだ首は取れないので、そのままトマトのネットに流用!臭気があたり一面に漂い、吐き気を催すほどだ!
 
9月13日> ムカゴ試験収穫200g<これを早速、ムカゴ炊き込みご飯にした。 が、
ちょっと時期が早かったようで味にコクが(@_@;)
 
9月23日4回目追肥(化成888を株当たり一握り(約30g)と、水やりと、ムカゴ収穫用シートの点検と、収穫200g
ムカゴ収穫記録

9月>13日200g+23日200g+26日200g=600g

10月>2日450g+6日4500g+14日4050g+26日950g=9950g

11月>3日800g+7日 7340g+8日3210g+10日3450g+11日1920g=16720g

総計>27270g(27Kg)<昨年比80%増

 
10月6日>台風18号の影響調査
ムカゴ
が台風の強風でボタボタ落ちている。早く採らないと目が出てくるので拾う。ものすごい量だ!日も暮れかかってきたので早々に帰宅。疲れ切ったのでシシトウとムカゴの量は明日測定する。
収穫量は全4.5Kg。この内、種イモになる大形は10個、その他は水洗いして乾かし、袋詰め。

進呈先>@チラシ寿司を貰った弟に1Kg、A畑の近所5軒。水を貰う鈴木さんに1Kg、石川さん、榊原さん、亀井さん、小坂さんに各500g計3Kg(柿も各6個づつ)

10月14日>台風19号一過の畑点検>致命的な損傷なし

支柱は徐々にくたびれており、崩壊寸前ではあるが、角型の棚状にしたおかげで持ちこたえている。
来年は本格的な工事現場用器具を購入してバッチリ決めよう(●^
o^●)

 

 
長芋は凄まじくムカゴが落下していた。そこで、午後からも出かけて4050g収穫した。
落下したムカゴを食べているナメクジを初めて観察できた。ということは欠けたムカゴは芋虫以外にナメクジも食していたということになる

 
10月18日> そろそろ葉やツルが茶色くなってきた。
 
11月7日ムカゴの収穫<7340g

ツルや木が枯れかかっている。支柱もかろうじて立ってはいるが大風でも吹けば倒れてしまうほど傷んでいる。そのヨレヨレの支柱を揺すってムカゴを落とす。ボタボタと気持ちよいほど大量に落ちる。畝間の寒冷紗に落ちているムカゴを両膝ついて這いつくばるように拾う。東側3畝だけで2つの袋いっぱいになった。
陽が落ち始めたので今日はここまでと、帰宅。残りは西側2畝である。

ムカゴ収穫は明日引き続き行うとして、枯れ始めた木から支柱を撤去し、長芋の収穫準備に入る。そして、来週中には支柱撤去を完了させ、その次の週(17日〜22日)には収穫を完了させたい。

 
11月8日>収穫準備<ツルおよび支柱撤去>ムカゴ収穫3210g
 
11月10日>ムカゴ収穫3450g、11月11日ムカゴ最終収穫1920g
11月11日長芋試験収穫 1回目収穫番号の付け方>西側1畝目W1の南端から採番1>W1− 01
 

試験掘り3ヶ所は今年初めて挑戦する波トタン(長さ80cm)と雨樋(長さ80cm)の2種類。
波トタンは成果は小さかったが、素直にトタンの上に伸びていた。

雨樋2ヶ所のうち1ヶ所はなぜか成果がなく、真ん中の雨樋に2個の長芋が折り重なって伸びていた。
真ん中の長芋は上から伸びてきた芋で進路を塞がれ雨樋から横にずれて真直ぐ下に伸びていた。

結局、波トタンは長芋の進路が多少変化しても、それを許容できる幅があるということで信頼できる。
雨樋は幅が狭く、進路妨害に合うと雨樋を乗り越えてしまう恐れがあり、成果の形状が崩れ易い。
残りを掘れば波トタンと雨樋の優劣がはっきりするであろう。

 
右からW1-01と02と03は一つの雨樋に重なっている。
左端の雨樋はW1-03用だが、位置がW1-02にずれている。
W1-01直径40mm程度のもの3本(長さ43,35,25cm)
(鈴木)
   
W1-02>W1-03が下にもぐりこみ持ち上げられてW1-2の根のひとつが雨樋を外れて垂直に地中に伸びている
成果大きさ>横側長さ37cm(岸)、縦側長さ30cm(慶)
   
W1-03>W1-02を取り払うとその下にW1-3が雨樋一杯に伸びており、先端は雨樋から外れ、垂れ下がっている。
成果大きさ>長さ65cm(孫)
   
11月15日W1-04長さ65cm子だくさん(齋藤)
 
11月19日2回目収穫<W1畝完了>山砂大量投入により収穫が大変楽になった。
W1-05長さ55cm子だくさん  W1-06長さ65cm子だくさん   W1-07>未成熟   W1-08長さ50cm+25cm

W1-06                         W1-07

 
             W1-09長さ65cm子だくさん  W1-10長さ50cm  W1-11長さ80cm
W1-12長さ45cm W1-13長さ50cm W1-14長さ50cm  W1-15長さ60cm W1-16長さ55cm
W1-16>長さ55cm  W1-17長さ45cm  W1-18長さ65cm  W1-19長さ60cm子だくさん
W1-18とW1-19詳細>18と19の根は雨樋を飛び越えて複雑に絡み合い最終的にボキボキに折れてしまった(@_@;)

我が傑作のこの自然薯に負けない気力と粘りの人生を歩んだ達人にプレゼントしました(●^o^●)

 
11月22日3回目収穫<W2畝南側から収穫開始
W2-01>長さ50+35x2 W2-02>長さ60+40、W2-03>長さ75+55+50
W2-04>長さ40+種イモ2個、W2-05>50+40+30x3本 W2-06>長さ80+35+65、W2-07>長さ45+20
   
11月23日>4回目収穫
W2-08>長さ90+40、W2-09>長さ70 W2-10>80+55x3本、W2-11>無し
W2-12>長さ55+25、W2-13>長さ75+60Uターン+50Uターン<Uターンとは波トタンの下に潜り込んで成長した根
W2-14>長さ65cm、W2-15>長さ70 cm W2-16>長さ75タコの足の子だくさん、W2-17>長さ50
   
11月24日5回目収穫  
W2-18>長さ50cm x2      W2-19>長さ 65cm+子だくさん。勢い余って波トタンをはみ出し、線香花火になった。
 
 
ムカゴ収穫
           W3-04                         W3-03          W3-02      W3-01
          W3-08               W3-07       W3-06        W3-05         
     W3-12                      W3-11                 W3-10        W3-09         
                    W3-15                  W3-14          W3-13           
        W3-19               W3-18                     W3-17        W3-16       
           W3-23                    W3-22          W3-21         W3-20        
                      W3-26               W3-25          W3-24            
 
11月26日>芋掘りで折れたものや子芋を洗って、調理準備。
   
みそ汁に入れたり、芋煮で食べる 雨を利用して芋を洗う

種イモも雨で洗う

 
12月3日>6回目収穫<
植付け順の逆から収穫開始。端の空白部にムカゴを播いたので収穫したがグニュグニュに伸びており掘りにくくて参った!
 
W4-01上>長さ60cm、W4-02下>長さ 60cm 泥落とし後(雨樋はみ出し部掘り出しでボキボキ折れる)
W4-03上>長さ45cm、W4-04下>長さ 60cm 泥落とし後(上部雨樋設置で雨樋はみ出しなし)
W4-03> W4-04>上は掘りだしたW4-03
W4-05上>長さ 60+40+25、W4-06下>長さ 50cmx2 泥落とし後、なんというグロテスクさ(~_~;)
W4-07上>なし、W4-08中>長さ 50、W4-09下>長さ40cm 泥落とし後、いか足出現にビックリ!
W4-10>長さ40、W4-11>長さ 20、W4-12>長さ40cm 泥落とし後、同じくいか足だ!
W4-13>長さ35、W4-14>長さ 40、W4-15>長さ40cm 泥落とし後、たこ足出現にビックリ!
 
12月6日>最後の収穫7回目<5畝目13ヶ所
3日の収穫物は引き続き4日に最後の収穫をと思って、砂まみれで濡れた芋を乾かそうとしてそのままにしていたが、4日の雨で再び濡れてしまった。来週は何かと年末行事で忙しい。なので、今週中に収穫を完了させねばならない。
昨日5日は上天気だったので、多少は土が乾いていると考え、10時から作業開始。

しかし、4日の雨降りで下の方が濡れており、砂が重いく誠に掘りにくい。たったの13ヶ所ながら行儀の悪い芋もあり、苦心惨憺した。結局、昼食抜きで夕方薄暗い4時半までかかってしまった。
勿論、腹はペコペコだ!が、達成感が空腹感を覆い隠してくれた。

 
向こう側の乾き始めたものは、3日に収穫した4畝目の15ヶ所である。
植付け順の逆から収穫開始。端の空白部にムカゴを播いたので収穫。4畝より掘り易かったが、素直でないのは同じ! W5-01>長さ55cm(雨樋はみ出し元気いっぱい(@_@;)
W5-02>雨樋の長さに関係ない生育ぶりにガックリ!種イモにしよう(*^^)v
W5-03>長さ60cmしかし、02掘りで誤って下をブツ切り W5-04>種イモ、W5-05>30cmx2ほか雨樋外にゴロゴロ
W5-06>50x2、W5-07>25cmツチノコみたい(@_@;) W5-08>50x2グラマラス(#^.^#)、W5-09>50cm前後ろ
W5-10>50cm前後ろ、W5-11>30cm+他は全て雨樋はみ出し。何とも異様な成果だ(~_~;)
 
W5-12>65cm前後ろ、13の雨樋にもぐりこんでいる。W5-13>55cm以外はすべて畑の通路側にもぐりこんで収穫困難
反対側から通路下にもぐりこんだイモを見る  
蛸のように伸びた足は異様である。

結局、無傷では掘れず、ブツブツになってしまった(@_@;)
頑張って、ほぼ足の先まで掘りだしたが、大変だった!

雨樋を後方に外して地中に潜り込んだ巨大な根は、日が暮れかかってきたので中断し、明日以降に持ち越した。
 
5畝目の目標は100cmの成果を得ることであった。このため、雨樋は長さ1m、種イモは長さ40〜50cmを使用した。
しかし、結果は13ヶ所のうち50cm未満が6ヶ所と惨憺たるものであった。長い雨樋に小さなイモがちょこんと載っている様は何ともみすぼらしい(@_@;)雨樋が気恥ずかしそうで可哀そうであった。

種イモの大きさが結果に影響すると思っていたが、見事に外れてしまった。
最も良い成果は2畝目で、種イモの大きさは20〜30cmで、過去最長の90cmを記録した。
結果は種イモの大きさではなく、別の要素がありそうだ!例えば、「種イモの質」、「植付け方法」・・・・・
まだまだ安定した栽培には時間がかかりそうだ!面白い!まこと面白い!引き続き精進しよう(*^^)v

 
12月26日>種イモの整理整頓<合計90個ほどであるが、まだ成果の中で種イモになるものが若干あるので100個程度にはなりそう(*^^)v これで来年、大型の支柱柵を導入する決断が出来た。(●^o^●)
物置が種イモで所狭しの状況なのでミカン箱2つに籾殻を敷きながら来年4月の植付け時期まで保管する。

箱@、20cm以下の種イモ48個+α(約20個)
+αはクズのような芋なので余れば棄てる予定であるが、来年まで全部が元気で残れるかは疑問。
腐るものもあるのでその予備として保存する。

箱A、35〜40cmの種イモ41個

さらに、表で雨ざらしになっている長芋の中で贈呈に耐えられるものを選出し、物置に移す。
東側の長芋が整理整頓出来てこれで正月が迎えられそうだ(●^
o^●)

 

2014年おしまい 

私の好きな食べ方

とろろごはん

@ 準備物>自然薯、だし昆布、削りぶし
 
A とろろ作り B だし作り(昆布20分、削りぶし15分)
 

昆布かつお節だし煮

 
@ 材料>とろろ用に作った”昆布カツオ節出汁の残り(上写真)、白醤油20cc、
長いも2cm角50個、ニンニク4粒スライス、だし取り後の昆布、とうがらし6個
   
煮込み中

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